トレース一覧画面では、アプリケーション内のサービスごとに送信されたトレースを一覧で確認できます。
フィルター条件
トレース一覧画面では、フィルターの「サービス」に指定したサービスや、「条件」に指定した発生日時などの条件に一致するトレースの一覧が表示されます。トレース一覧は「並べ替え」で発生順やレイテンシー順で並び替えることもできます。
フィルター条件は、「最後に発生してから1時間」といった簡易的な時間指定や、以下の項目による詳細な条件指定ができます。
項目 | 内容 |
---|---|
サービス | トレーススパンに含まれる service.name の値 |
Service namespace | トレーススパンに含まれる service.namespace の値 |
デプロイ環境 | トレーススパンに含まれる deployment.environment または deployment.environment.name の値 |
発生 | トレースの発生日時 |
課題 | 課題のID。課題詳細画面のURL末尾の英数字(tracing/issues/<id> ) |
トレースID | トレース一覧やトレース詳細画面に表示されるトレースのID |
Span 名 | トレース詳細画面に表示されるスパンごとの name の値 |
レイテンシー | レイテンシーの条件を、以上、以下、範囲で指定 |
属性 | 属性の値の条件を指定 |
リソース | リソースの値の条件を指定 |
レイテンシーの分布
レイテンシーの分布がヒートマップで表示されます。横軸が時間推移(右にいくほど新しい)、縦軸がレイテンシー(上にいくほど時間がかかっている)です。
ヒートマップ上の時間帯・レイテンシーに存在するトレースのおおよその数が、右上の凡例にある通り表示されます。マウスオーバーすることで実際の数が確認できます。ドラッグして範囲指定することで、その範囲についてドリルダウンして調べることもできます。
トレース一覧
トレース一覧には以下の内容が表示されます。
項目 | 内容 |
---|---|
トレースID | トレースのID |
リクエスト | http.method (リクエストメソッド)やhttp.route (リクエストパス)の値。deployment.environment または deployment.environment.name 属性が存在する場合はその値(デプロイ環境) |
トレース発生時刻 | トレースの発生日時 |
レイテンシー | トレースの合計時間 |
サービス | service.name (サービス名)や service.namespace (サービスネームスペース)の値 |
サービス発生時刻 | フィルター条件にしているサービスのスパンが発生した日時 |
サービスレイテンシー | フィルター条件にしているサービスのスパンの合計時間 |
トレースの集計
トレース一覧右上の「集計」ボタンをクリックすると、トレース一覧のスパンの属性について、その値の比率を表示します。
たとえば http.route
属性はリクエストパス、http.status_code
属性はレスポンスのステータスコードを示しますが、どのようなリクエストパスが多いのかや、レスポンスのエラー率などを見てとることができます。
トレース詳細画面
トレース一覧のトレースをクリックすると、そのトレースの詳細を確認できます。
トレース詳細画面ではスパンの状況が可視化されます。横軸が時間推移(右にいくほど新しい)で、縦に並んだスパンは同時に行われた処理、横に並んだスパンは順番に行われた処理であることがわかります。表示されたスパンをクリックすることで、そのスパンの属性が確認できます。ドラッグして範囲指定することで、その範囲についてドリルダウンして調べることもできます。
トレースに service.name
属性や、host.id
あるいは host.name
属性が存在する場合には、画面上部のサービスやホストの箇所に「メトリック」というリンクが表示されます(※)。このリンクを経由すると、トレースに含まれているサービスやホストなどの属性で絞り込み、かつ発生日時周辺に表示範囲を絞り込んだ状態の、メトリックエクスプローラー画面へ遷移できます。
※host.id
と host.name
では、host.id
を優先します。また、service.namespace
属性が存在する場合は、あわせて絞り込み条件に含まれるようになります。