こんにちは。MackerelチームCREの武藤( id:kmuto )です。今回のアップデート内容をお知らせします。
- MackerelのWebコンソールのサイドメニューが日本語化されました
- EFS、Step Functions、Kinesis Data Streams、Kinesis Data Firehose、Redshiftでタグによる自動ロール割り当てができるようになりました
- アクセシビリティの改善を行いました
- mackerel-agentでディスクのメトリックを無視するオプションを追加しました
- Windows版mackerel-agentにcheck-file-ageプラグインが同梱されるようになりました
- mkr dashboardsで、数値(Value)ウィジェットのフォーマットルールと、グラフウィジェットの補助線の情報をやりとりできるようになりました
MackerelのWebコンソールのサイドメニューが日本語化されました
MackerelのWebコンソールを日本語でお使いの方は、サイドメニューが日本語になっていることに気づかれたでしょうか。「Dashboards」が「ダッシュボード」、「Monitors」が「監視ルール」のように変わっています。
また、Webコンソール上でのアラート一覧の表示も「In Progress」を「発生中」、「Closed」を「解決済み」のように日本語に変更しました。
今回の日本語化は、「Mackerelは日本で作っているサービスなのに、なぜメニューなどが英語なんでしょう? 日本語のユーザーには日本語になっていたほうがよいのでは?」という、新規ジョインした社員の素朴な疑問がきっかけでしたが、いかがでしょうか。
今後も、英語表記の箇所について、違和感を覚えないようデザインとのバランスを鑑みながら日本語化を進めて参ります。
EFS、Step Functions、Kinesis Data Streams、Kinesis Data Firehose、Redshiftでタグによる自動ロール割り当てができるようになりました
前回の告知で、AWSインテグレーションにおいてAWSのタグに基づきMackerelのロールを自動設定できる対象サービスが拡充したことをお伝えしていました。
このたび、EFS、Step Functions、Kinesis Data Streams、Kinesis Data Firehose、Redshiftのサービスに対しても、AWSのタグによるロールの自動設定ができるようになりました。
mackerel-integration
タグをAWS側リソースに付与することで、Mackerelにそのリソースが連携される際にタグの内容に従ってロールが自動で割り当てられます。
タグによるロールの自動設定が効果的なAWSサービスについて、これでひととおりの対応をご提供できました。ぜひご活用ください。
アクセシビリティの改善を行いました
こちらも前回の告知した内容からの進展となりますが、オーガニゼーション設定画面で「?」マークにマウスカーソルを当てたときの各ヒントポップアップが、キーボード操作でフォーカスした際にも表示されるようになりました。
mackerel-agentでディスクのメトリックを無視するオプションを追加しました
mackerel-agentをインストールした環境では、デフォルトのホストメトリックとしてCPU、メモリ、ディスク、ネットワークインターフェイス、マウント済みファイルシステムの状態が投稿されます。
これは便利なのですが、環境によっては不要なメトリックが累積し、ホストメトリック数を圧迫するということにもなり得ます。ネットワークインターフェイス(interfaces
)とマウント済みファイルシステム(filesystems
)については以前から設定ファイルでignore
を使ってホストメトリック収集対象から除外できましたが、mackerel-agent v0.76.0においてディスク(disks
)も同様にignore
を使って除外できるようになりました。
例として、loop
およびxvda14
を含むディスクデバイスについてホストメトリック投稿を無視するmackerel-agent.conf
の設定を、以下に示します(ignore
の値はGo言語の正規表現記法で記述できます)。
[disks] ignore = "loop|xvda14"
なお、本告知時点では、投稿済みのディスクメトリックに対して後からignore
を設定した場合、ホストメトリック数からは除外されるものの、グラフの過去のディスクメトリックや凡例からの削除は行われません。グラフや凡例からの削除については、今後対応予定です。
Windows版mackerel-agentにcheck-file-ageプラグインが同梱されるようになりました
ファイルの更新状況やサイズの変化をチェックするプラグインとしてcheck-file-age
プラグインがあります。Windows版のmackerel-agent v0.76.0でこのプラグインを同梱しました。
check-file-age
プラグインの使い方については下記を参照してください。
なお、Linux環境でcheck-file-age
プラグインを使うには、チェックプラグイン集パッケージをインストールしてください。
mkr dashboardsで、数値(Value)ウィジェットのフォーマットルールと、グラフウィジェットの補助線の情報をやりとりできるようになりました
MackerelをCLIで操作するmkr
コマンドのサブコマンドであるmkr dashboards
を使うと、ダッシュボードのウィジェット設定をJSON形式で読み書きできます。最近のMackerelの新しい機能である、数値(Value)ウィジェットのフォーマットルールおよび、グラフウィジェットの補助線の情報にこれまで未対応でしたが、mkr v0.51.0でこのたび対応いたしました。
フォーマットルールおよび補助線の出力の構文を以下に示します。
{ ... "widgets": [ { "type": "value", ... "formatRules": [ ←フォーマットルール情報 { "name": "フォーマットルール名", "threshold": 比較値, "operator": ">などの演算子" } ] }, { "type": "graph", ... "referenceLines": [ ←補助線情報 { "label": "ラベル名", "value": 閾値 } ] }, ...
なお、formatRules
およびreferenceLines
は配列で表しますが、現時点では指定できる要素の数は1つのみとなっておりますので、ご注意ください。