こんにちは!Mackerel チーム CRE の須藤(id:do-su-0805)です。今回のアップデート内容をお知らせいたします。
- APM機能の改善を行っています
- クエリによる監視にて再送設定が動作しなかった不具合を修正しました
- ダウンタイム終了後、疎通がないホストの死活監視が実行されるように仕様を変更しました
- Webhook通知にアラートステータスの変更時刻 statusChangedAt を追加しました
- アラートグループの通知メールに、起因するアラートの情報が含まれるようになりました
- 表示期間内に1点でもメトリック投稿されていれば、グラフが表示されるようになりました
- 「グラフを共有」にて生成されるURLのタイトル情報を拡充しました
- クラウドインテグレーションの絞り込みで「ECS」が2つ表示される問題を修正しました
- check-ntserviceプラグインで、--status-as オプションによりアラートステータスの上書きが可能になりました
- mkrを利用してアラートログを取得できるようになりました
- トレースを起点としたアプリケーションエラー調査の事例紹介を公開しました
- 2025/6/25 ~ 6/26 開催の AWS Summit Japan 2025 にMackerelが出展します
APM機能の改善を行っています
5月1日に正式リリースをいたしましたMackerelのAPM機能につきまして、継続的な機能改善を行っています。
APM画面で「トレース」タブから直接トレース情報を確認できるようになりました
従来は「トレース」タブをクリックすると専用ページに遷移していましたが、今回の改善により、「サマリー」タブなどと同様にページ遷移することなくトレース情報を確認いただけるようになりました。

「トレース」タブ内のフィルターでは、トレースIDなどに加えて、属性やリソースでの高度な絞り込みも可能となっております!

APMの各画面でバージョンによる絞り込みが可能になりました
APM機能の「サマリー」「トレース」「HTTPサーバー」「データベース」の各画面で、バージョンによる絞り込みが可能になりました。
これまでの環境( deployment.environment.name
)による絞り込みに加え、service.version
に設定されたバージョンでも絞り込めるようになります。

スパン課金の利用料金が確認できるようになりました
2025年5月ご利用分(2025年6月ご請求分)より、APM機能のスパン課金を開始しました。 これに伴い、「プラン」タブの請求情報明細で、スパン課金のご利用額をご確認いただけるようになりました。
※ 請求書払いをご利用のお客様は、お送りする請求書にてご確認ください。
クエリによる監視にて再送設定が動作しなかった不具合を修正しました
「クエリによる監視」において、設定した「通知の再送間隔」通りに再送が行われない不具合がございました。
この不具合を修正し、現在は設定通りにアラート通知が再送されることを確認しております。
ご利用のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
ダウンタイム終了後、疎通がないホストの死活監視が実行されるように仕様を変更しました
従来、ダウンタイム中に抑制された死活監視アラートは、ダウンタイム終了後には通知されない仕様でした。そのため、計画停止後にサーバーが正常に起動しなかった場合などに、異常を検知できないというご意見をいただいておりました。
この課題を解決するため、ダウンタイムの仕様を変更しました。ダウンタイム中にホストとの通信が途絶え、ダウンタイム終了後も通信が回復しない場合に、死活監視アラートが通知されるようになります。
例えば、22:00から翌朝6:00までサーバーを停止するため8時間のダウンタイムを設定しているケースにて、6:00の時点でサーバーからの通信がない場合、6:00に死活監視アラートが通知されます。意図しないアラートを防ぐために、mackerel-agentからの通信が確実に回復する時刻(例:6:05)までダウンタイムの終了時刻を延長するなどのご調整をお願いいたします。
Webhook通知にアラートステータスの変更時刻 statusChangedAt を追加しました
WebhookおよびAWS EventBridge通知チャンネルで送信されるアラート情報に、ステータスが変化した時刻を示す statusChangedAt
フィールドを追加しました。
これにより、例えばアラートがWARNINGとCRITICALの状態を繰り返す(フラッピングする)場合に、現在のステータスがどのくらいの時間継続しているかを算出できるようになります。
詳しくは以下のドキュメントをご参照ください。
アラートグループの通知メールに、起因するアラートの情報が含まれるようになりました
これまで、アラートグループのメール通知には、どのアラートが原因でアラートグループがオープンしているのかの情報が含まれていませんでした。
今回の改善により、Slack通知などと同様に、メール通知でもアラートグループに含まれるアラートの詳細を確認できるようになりました。

表示期間内に1点でもメトリック投稿されていれば、グラフが表示されるようになりました
いままでは、投稿したメトリックをグラフから確認する際に、表示期間内(30分や1日など)に一定数以上のメトリックが投稿されていないと「選択中の期間はデータが存在しません」と表示され、メトリックが確認できない状態でした。
これを改修し、表示期間内に1点でもメトリックが投稿されていれば、グラフが描画されメトリックを確認できるようになりました!
以下エントリにてご紹介しておりますため、詳しくはこちらをご参照ください。
「グラフを共有」にて生成されるURLのタイトル情報を拡充しました
グラフ右上から「グラフを共有」機能を利用して、貼り付け対象に合わせたグラフリンクが生成可能ですが、 生成されるグラフリンクに記載されるタイトルの情報を拡充いたしました。
「タイトルとURL」「Markdown」「Cosence」「HTML」向けのグラフリンクをコピーする際、以下のようなタイトルになります。
- ホストメトリック
- ホスト名: グラフ定義名
- サービスメトリック
- サービス名: グラフ定義名
- ロールグラフ
- サービス名: ロール名: グラフ定義名
クラウドインテグレーションの絞り込みで「ECS」が2つ表示される問題を修正しました
ホスト一覧画面の「クラウドインテグレーション」による絞り込み機能において、「ECS」の項目が2つ表示され、分かりにくい状態となっていました。この問題を解消し、以下のように表示を明確化しました。
- 「ECS Cluster」と「ECS Task on EC2」に分離しました。
- 「Fargate」を「ECS Task on Fargate」という名称に変更しました。
check-ntserviceプラグインで、--status-as オプションによりアラートステータスの上書きが可能になりました
check-ntservice プラグインは、対象サービスの停止や情報取得の失敗を検知するとCRITICALのアラートを発生させます。今回追加された --status-as オプションを利用することで、このアラートステータスを任意のものに上書きできるようになりました。
例えば、--status-as CRITICAL=WARNING
と指定すると、本来CRITICALとなるアラートがWARNINGとして通知されます。
本機能は、Windows版mackerel-agent v0.85.0以降で同梱されるcheck-ntserviceにてご利用いただけます。
mkrを利用してアラートログを取得できるようになりました
先日APIを公開したアラートログ取得機能が、CLIツール mkr でもご利用いただけるようになりました。
mkr alerts logs <アラートID>
を実行することで、指定したアラートのログを取得できます。
本機能は、mkr v0.61.0 以降でご利用いただけます。
トレースを起点としたアプリケーションエラー調査の事例紹介を公開しました
Mackerelのエンジニアによる、Webアプリでのエラー調査においてログの代わりにトレースを活用する記事を公開しました。Mackerelを用いた具体的な手順とトレース情報の読み取り方を解説しておりますので、ぜひご覧ください。
2025/6/25 ~ 6/26 開催の AWS Summit Japan 2025 にMackerelが出展します
Mackerelは2025年6月25日(水)・26日(木) に幕張メッセで開催される「AWS Summit Japan 2025」にブース出展いたします。
今回のブースでは、正式リリースされたAPM(アプリケーションパフォーマンスモニタリング)機能を中心に、インフラとアプリケーションの両面からの可視化によって、より実践的なオブザーバビリティを支援するMackerelをご紹介します。
会場では、実際にAPM機能を動かしながらご覧いただけるほか、ブースでは製品に関するご質問にもお答えします。Mackerelの新機能を直接ご覧いただけるこの機会をぜひご活用ください。