こんにちは、MackerelチームCREの武藤(id:kmuto)です。今回のアップデート内容をお知らせします。
- グラフアノテーションの一覧を表示・検索できるようになりました
- 監視ルールの検索ボックスおよびボタンが画面上部に固定されるようになりました
- 監視ルールのメモに入れた改行が、ホスト画面のアラート一覧やメールのアラート情報でもそのとおりに改行されるようになりました
- Azureインテグレーションでサブスクリプション単位の設定ができるようになりました
- アクセシビリティを改善しました
- 外形監視におけるTLSサポートバージョンの変更について
- 簡易インボイス対応領収書の記載を改善しました
- Mackerel Drink Up #10 Tokyoを8月30日(水)に開催します!
グラフアノテーションの一覧を表示・検索できるようになりました
サービス配下にあるロールグラフおよびサービスメトリックグラフでは、期間を指定してタイトルや詳細をグラフアノテーションとして記入することができます。
今回、このグラフアノテーションを一覧で表示および検索する機能を追加しました。「グラフアノテーション一覧」ボタンをクリックすると、アノテーション一覧のウィンドウが開きます。
これまでサービスに登録してきたグラフアノテーションのタイトル・ロール名・内容が一覧表示されます。また、検索ボックスではタイトルや内容に基づく絞り込み検索ができ、範囲の日時を指定することも可能です。
たとえばデプロイや障害対応をグラフアノテーションとして記録しておき、後日この一覧から様子をふり返る、といった使い方などいかがでしょうか。
2023年9月1日追記:告知時にご注意事項として「同じ画面内でアノテーションを追加・更新したときに、検索を実行するか画面をリロードするまで一覧が更新されないことがある」とお伝えしておりましたが、2023年9月1日のアップデートでこの問題を修正いたしました。ぜひご活用ください!
監視ルールの検索ボックスおよびボタンが画面上部に固定されるようになりました
監視ルールの画面の検索ボックスおよびボタンの置かれているエリアがスクロールしないように変更しました。監視ルールが多数存在するときに、検索とスクロールを併用して目的の監視ルールを探すのが容易になります。
監視ルールのメモに入れた改行が、ホスト画面のアラート一覧やメールのアラート情報でもそのとおりに改行されるようになりました
監視ルールのメモには、監視ルールについての補足情報を2,048文字以内で記入できます。たとえばその監視ルール起因のアラートが発生したときの方針を記載しておき、対応の助けとするといった使い方が可能です。
監視ルールのメモは改行を入れて複数行で記入できますが、アラート時にホスト画面のアラート一覧あるいはアラートメール内でそのメモが表示される際に、従来は1行にまとめられてしまっていました。これを修正し、改行が意図どおり表現されるようになりました。
Azureインテグレーションでサブスクリプション単位の設定ができるようになりました
MackerelのAzureインテグレーションは複数のサブスクリプションに対応していますが、対象のサブスクリプションを今まで個別に選択できなかったため、それぞれのサブスクリプションでどのサービスがMackerel上のホストとして提供されるのかを調べるのが困難でした。
この対策として、Azureインテグレーションの設定画面内にサブスクリプション設定を追加いたしました。
各サブスクリプションの名前とID、連携しているサービスの種類と数が示され、サブスクリプションの有効化・無効化をチェックボックスで簡単に設定できます。
アクセシビリティを改善しました
- カスタムダッシュボードの「元に戻す」(undo)の操作をキーボードでもできるようにしました。Ctrlキーを押しながらzキーを押すことで、1つ手順を戻せます。
- スクリーンリーダーで、グラフの更新ボタンの名前が読み上げられるようになりました。
- 視差効果を減らす設定を追加しました。画面の点滅などの激しい動きに不快感を覚えるときに、Mackerel全体のアニメーションの動きを軽減できます。「アカウント設定」→「ユーザーインターフェース」→「視差効果を減らす」をオンにすると、グラフの自動更新を表す点滅がなくなり、緑色で示されるのみになります。なお、OS側でアニメーションを抑制する設定を有効にした場合には、「視差効果を減らす」も自動的にオンになります。
Mackerelはアクセシビリティについての改善を日々進めていますが、ユーザーのみなさまからのご意見・ご要望もお待ちしています。MackerelのWebコンソール右上の「サポートチームへ連絡」から、ご意見をぜひお寄せください。
外形監視におけるTLSサポートバージョンの変更について
HTTP暗号化通信に使われるSSL/TLSのうち、TLS1.0およびTLS1.1は深刻な脆弱性が報告されており、2021年3月勧告のRFC 8996で正式に廃止されて使用非推奨となっています。
Mackerelでは、この勧告以降もお客さまのご要望を受けて外形監視でのTLS1.0およびTLS1.1のサポートを継続してきましたが、勧告以来約2年半が経過して多くのOSやブラウザでTLS1.0/TLS1.1は非推奨の扱いとなっており、この通信しかできないサーバーというのもほぼなくなってきていると思われます。
この状況を鑑みて、Mackerelの外型監視サービスでのTLS1.0/1.1サポートは一定の役割を終えたと判断し、2023年8月31日(木)にMackerelの外形監視でのTLS1.0およびTLS1.1のサポートを終了いたします。
この変更以後、該当するサーバーに対する外形監視では、接続できない旨のエラー「tls: server selected unsupported protocol version」が発報されます。
TLS1.2以上の暗号化通信についてはこれまでどおりサポートを継続しておりますので、ご安心ください。
簡易インボイス対応領収書の記載を改善しました
クレジットカード決済でお支払いいただいているお客さま向けの領収書は、今月から適格簡易請求書(簡易インボイス)に対応した形式で発行しております。この表記についてのご意見をいただきまして、来月2023年9月発行の領収書では発行元と請求対象期間の記載を明確にいたします。
Mackerel Drink Up #10 Tokyoを8月30日(水)に開催します!
先日に本ブログで発表したとおり、日頃Mackerelを盛り上げてくださっているユーザーのみなさまとMackerelチームのメンバーがざっくばらんにプロダクトについて話し合える場として、Mackerel Drink Up #10 Tokyoを8月30日にはてな東京オフィスで開催いたします。
詳細および参加方法については下記リンク先をご覧ください。夏の夜にMackerelの未来を肴に盛り上がりましょう!