CRE出張企画レポ みらい翻訳さま編:Mackerel が実践するエンドユーザーと向き合うためのドッグフーディング

こんにちは!Mackerelチーム CRE の三浦(id:missasan)です。

今日は、2020年6月17日に CRE出張企画にお声がけをいただいた、みらい翻訳さまが開催する社内勉強会にMackerelのCREがお邪魔してきたので、その様子をご報告します。

今回のきっかけとなった、元となる企画はこちら。

mackerel.io

ブログで興味のある方を募ったところ、お声がけいただきました。 この投稿は、SNSでも多くの方に反響をいただきました。 まだ募集はオープンしていますので、レポートを読んで気になった方はぜひお申し込みください!

参加者は全員 Zoom に接続して、オンラインでの開催となりました。 全部で14名、エンジニアをメインとしたさまざまな方にご参加いただきました。

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Zoomで集合写真を取らせていただきました!

勉強会本編では、Mackerelチーム CRE の井上(id:a-know)が発表させていただきました。

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発表テーマは、事前にみらい翻訳さまからリクエストをいただいたものを参考にさせていただきました。 CREの出張企画ということもあって、プロダクトのエンドユーザーと向き合いかた という側面でテーマをいただきました。

以下が、実際に応募いただいた際のリクエスト内容です。

B向け SaaS を開発・運用しております。ビジネスとサービスのスケールのため、エンジニアもただ作るだけではなくエンドユーザーと向き合いサービスを改善していくべきと考えております。 そういった文化を根付かせる第一歩として CRE を機能されている御社に勉強会という形でお話を伺えればと考えております。

Mackerel チームで、Mackerel がどうサービス改善に活用されているか

発表前半は、プロダクトとしての Mackerel がどうサービス改善に貢献しているかを、まさに自分たちのサービス「Mackerel」の監視や運用でどう実践されているかについて紹介する内容でした。 MackerelチームにはSREが所属していますが、そのSREのキモとなる、SLI/SLOの推移をカスタムダッシュボードで可視化しているプラクティスをご紹介しました。

前日の2020年6月15日には、Infra Study Meetup #3 では、Mackerelチーム SREの古川(id:masayoshi)が「SREのこれまでとこれから」というテーマで登壇した直後でもありました。

forkwell.connpass.com

speakerdeck.com

その古川の言葉も借りながら、SREを推進する際に巻き込む範囲が、「開発チーム」などチーム単位からPdMやビジネスメンバー、経営者なども含む「組織」に広がっているということについて話しました。 こういう背景で、役割や部門を超えて、誰でもわかりやすい使いやすいMackerelは大きなアドバンテージがあるのでないかと考えている、という話題でした。

プラクティスの例

使われ方のほんの一部の例ですが、Mackerelチーム では、以下のようなものを可視化して隔週でPdMを含めた場で振り返りを行っています。

  • ダッシュボードを活用した、可用性のトラッキング
  • 各種グラフの確認
    • ビジネスの収益にかかわるメトリック
    • エラーレート、cronジョブ、バッチ処理の実行時間
    • システムリソースの変遷
    • インフラコストの見直し

Mackerel のエンドユーザーとの向き合いかた

後半は、CRE(に限らずMackerelチーム)が、エンドユーザーとどのように向き合っているか、ということをご紹介しました。

  • ドッグフーディングの実践
  • エンドユーザーの名前の声に触れる機会や場を設ける
  • ご意見、ご要望に耳を傾けすぎないこと
    • 声にあがっていないことも含め、観察によって、お客さまのほんとうに求めていることを見定めることが大切。

ここで、話されて内容は、井上が最近寄稿させていただいた、ProductZine の記事でも詳しく言及されているので、ぜひ読んでみてください。

codezine.jp

Q&A

Q&Aはみらい翻訳さまにご用意いただき、slidoというWebサービスで募集しました。

Q&Aの一例

  • SREについて、誰が取り組みはじめたのか?
  • Mackerel チームの「チーム一丸」の巻き込み具合はどのような段階か?(経営層まで SLO を気にしているようなレベル?)
  • PWGは1回あたり、何人くらいでどれくらいの時間を使って実施している?
  • CREのメンバーの数は? ソフトウェア・インフラエンジニア出身が多いのか?
  • 顧客信頼性はどういったメトリクスで改善したかどうかを見ているか? ...etc

感想

1時間という短い時間で、発表・質疑と進めていったので、参加者のみなさんの感想やご意見などを詳しく伺っていく時間が少なかったですが、たくさんのご質問をいただけて、話題にしていることについて関心をもっていただいているんだな、と感じられる時間でした。 突然の「集合写真」という名のスクショにもお付き合いいただき、暖かい会場で、楽しい時間をすごさせていただきました!

お礼

みらい翻訳さま、今回は、社内勉強会にご招待いただき本当にありがとうございました! 井上からお話させていただいた内容が何か気付きや新しいことを考えたりするきっかけに少しでもなっていれば嬉しいです。

株式会社みらい翻訳

miraitranslate.com

みらい翻訳は世界最高レベルの翻訳精度を実現する技術の開発とサービス提供をしている機械翻訳事業の専門会社です。言語の壁を超え、新しい生活と仕事の様式をもたらす共通語の機能を機械翻訳として2028年までに作ることをビジョンとしています。

2017年からサービス提供している機械翻訳サービスMirai Translator™はビジネスシーンでの利用に焦点を当て、継続して学習を行うことによりその翻訳水準が2019年にTOEIC960点レベルに達し、SNS等で話題を呼びました。ISO27001に加え、ISO27017の認証を国内のクラウド機械翻訳サービスでは初めて取得した高いセキュリティレベルでの運用も評価され、多くの企業で導入されています。