Mackerel をつくるときに考えている DevOps の一面

こんにちは。Mackerel プロダクトマネージャーの id:wtatsuru です。
本エントリは、Mackerel Advent Calendar 2020の25日目のエントリです。

今年、Mackerelは様々なオンラインイベントを行ってきました。そんな中で私も話をさせていただくことが多かったのですが、その中でも DevOps について何度か話すことがあったので、その話の1つを紹介します。
ちなみにMackerelオンラインイベント2020の全貌は、今回のAdvent Calendar でも紹介されています。

Mackerel と DevOps

アトラシアン様・リックソフト様との共催セミナーで発表したものです 事例で学ぶ!Jira/ Opsgenie × Mackerelで実践するDevOps - connpass
イベントのテーマはDevOpsということで、DevOpsに対するMackerelの取り組みについて、というネタを取り上げました。
speakerdeck.com

昨今、DXの文脈でDevOpsがよく語られています。開発がデリバリー・運用が安定性を目的にすると相反することがあるが、ともに同じ方向を向いて、つまり価値の提供という共通の目標に向かっていくことで速度を上げていこう、という考え方としてここでは紹介しています。

同じ方向を向くために必要な要素の1つとして、同じものを見て、課題に向き合うという情報の透明性があります。これはツールで支援できるところはあるし、逆にツールが分断することもあります。例えば、監視・運用ツールが特定の職人的な人しか触れないようになっている、などの状況ですね。私も前にインフラ運用やってたのですが、すごく心当たりがあります。Observability 高めようとよく言いますが、実際の運用を改善していくためには、システムの情報やアラートなどのインシデント情報を共有していく必要があります。トラブルは課題発見と改善のチャンスのはずで、ポストモーテムへ昇華することで組織内で共有し、改善をしていけるといいですね。

失敗を素直に共有することを自然にやるというのは難しいもので、失敗の共有がよいことだという価値観が必要になってくるかなと思います。実際に改善につながったという体験や喜びからそういった価値観を醸成していけるといいなという願いを込めて、文化という言葉をタイトルに入れています。

スライドの後半では、具体的なMackerel で意識していること、取り組みを紹介しています。このあたりはぜひ、実際に使ってみて感じていただけるとうれしいです。

まとめ

Mackerel を作るときに私が考えている DevOps の話の紹介をしました。Mackerel 自体の話は全然していませんが、こういうこと考えてますということで。今後もMackerelではコラボレーションを促進するような開発をしていきます。来年も Mackerel をよろしくおねがいします。