AWSインテグレーション・Kinesis Data Streams連携 / Step Functions連携で取得できるメトリックを追加・置き換えしました ほか

こんにちは。Mackerelチーム CRE の井上( id:a-know )です。今回が2020年最後のアップデート内容のお知らせになります。今年もMackerelをご利用いただきありがとうございました。

AWSインテグレーション・Kinesis Data Streams連携で取得できるメトリックを追加・置き換えしました

以下のとおり、Kinesis Data Streams におけるメトリックを追加・置き換えしています。

これまで

  • Records
    • GetRecords.Records (kinesis.records.get_records)
    • IncomingRecords (kinesis.records.incoming)
    • PutRecords.Records (kinesis.records.put_records)

これから

  • Records
    • GetRecords.Records (kinesis.records.get_records)
    • IncomingRecords (kinesis.records.incoming)
    • PutRecords.SuccessfulRecords (kinesis.records.put_records_successful)
    • PutRecords.TotalRecords (kinesis.records.put_records_total)
    • PutRecords.FailedRecords (kinesis.records.put_records_failed)
    • PutRecords.ThrottledRecords (kinesis.records.put_records_throttled)

以前までの仕様では PutRecords.Records (kinesis.records.put_records) として記録されていたメトリックが PutRecords.SuccessfulRecords (kinesis.records.put_records_successful) となり、さらにその他にも3種類のレコード情報が連携されるようにしています。特に前者については、メトリック名が kinesis.records.put_records から kinesis.records.put_records_successful に変わっていますので、監視ルール等を設定している方はご注意ください。

また、今回の追加により、ホストあたりのメトリック数の最大が 31個 から 34個 となります。

AWSインテグレーション・Step Functions連携で取得できるメトリックを追加しました

以下のとおり、Step Functions におけるサービス統合関連のメトリックを追加しています。

  • Service Integrations
    • ServiceIntegrationsFailed (states.service_integrations.SERVICE_INTEGRATION_NAME.failed)
    • ServiceIntegrationsScheduled (states.service_integrations.SERVICE_INTEGRATION_NAME.scheduled)
    • ServiceIntegrationsStarted (states.service_integrations.SERVICE_INTEGRATION_NAME.started)
    • ServiceIntegrationsSucceeded (states.service_integrations.SERVICE_INTEGRATION_NAME.succeeded)
    • ServiceIntegrationsTimedOut (states.service_integrations.SERVICE_INTEGRATION_NAME.timedout)
  • Service Integration Time
    • ServiceIntegrationRunTime (states.service_integration_time.SERVICE_INTEGRATION_NAME.run)
    • ServiceIntegrationScheduleTime (states.service_integration_time.SERVICE_INTEGRATION_NAME.schedule)
    • ServiceIntegrationTime (states.service_integration_time.SERVICE_INTEGRATION_NAME.all)

SERVICE_INTEGRATION_NAME にはサービス統合名が入ります。

今回の追加により、ホストあたりのメトリック数が最大で 7 + 9 × (アクティビティ数) + 8 × (Lambdaファンクション数) + 8 × (サービス統合数) となりますので、マイクロホストとしてのメトリック数にはご注意ください。

上記のKinesis Data Streams連携でのメトリック追加においても同様ですが、必要に応じて、インテグレーションメトリック任意選択機能により連携対象の選択を実施してください。

mackerel-agent によるネットワークインターフェイスメトリック送信を除外できるようにしました

mackerel-agent.conf に以下のように記述することで、mackerel-agent によるネットワークインターフェイスメトリック送信を除外できるようにしました。

[interfaces]
ignore = "bond.*"

正規表現を用いて指定することで、指定されたインターフェイスからのメトリックは収集されなくなります。Windows Server の場合、インターフェース名はデバイスマネージャーで表示されるインターフェース名に対応する正規表現を指定してください。

詳しくは、以下のヘルプページも参照してください。

mackerel.io

また、この変更に伴い、コマンドラインツール・mkrのアップデート( 0.42.0 から 0.43.0 )もおこなっています。

github.com

CentOS6環境に対する mackerel-agent などの公式サポート提供を終了しました

CentOS6が今年の11月30日にサポート終了を迎えたことに伴い、Mackerel でも、CentOS6環境に対する公式サポートを終了しました。

ある環境に対して、仮に何の変更なども実施していなくても、それを取り巻く周りの環境は刻一刻と変化しているため(例としては、古いバージョンのTLS通信に対する取り扱いや、ホストのCA証明書の更新等があると思います)、適切にアップデートすることや環境の切り替えが必要になることを肌で感じています。お手数ですが、順次の対応の検討をよろしくお願いいたします。