リモートワークでサーバー監視にあたる上で便利なMackerelの機能・三選

MackerelチームCREの吉田(id:syou6162)です。今日はリモートワークで便利なMackerelの機能を紹介しようと思います。

今見ているグラフをSlackに投稿 & チームメンバーに共有する

物理的に同じ部屋で開発 / 運用をしている場合、大きな画面にMackerelのダッシュボードを映しているという方も多いのではないでしょうか(WILLER様の事例)。同じ画面を見ながらグラフを見ると議論が捗る一方、リモートワークでGoogle MeetやZoomを使うなどやり方を変える必要がありますし、メンバーの自宅の回線状況によっては、画面そのものを共有をするのも帯域的に難しい場合もあるかと思います。

そういったときに是非利用して欲しいのがグラフの共有機能です。一番お手軽なのは「グラフを通知チャンネルに投稿する」機能です。グラフの画面にあるカメラのボタンをポチっと押すだけで、グラフを簡単に共有することができます。

グラフをチャンネルに投稿する

この機能を使うと、Mackerelで現在見ているグラフを通知チャンネルに流すことができます。わざわざ画面共有をせずとも、数回クリックをするだけでチームメンバーと会話をしたいグラフを共有することができるわけです。現在のシステムの状態をリモートワークでも気軽に会話することで、安定したサービス運営にお役立てください。

グラフアノテーション

リモートワークでの業務は対面での業務と比べると、コミュニケーションに割くコストを大きくしないとなかなか円滑に回らないことも多くなるのではないかと個人的に思います。コミュニケーションを多くすると、必然的にチャットの流量も多くなると思います。チャットにサーバーへのオペレーションの実行を通知している方も多いと思いますが、流量が多くなるとどういったオペレーションが今日行なわれたかを把握しにくくなってきます。

そういったときにオススメなのが、Mackerelのグラフアノテーション機能です。グラフアノテーション機能はサービスやロールに対して、いついつにこういったオペレーションを行なったという情報を書き残せる機能です。

グラフアノテーションを残しておくことで、サービスに対していつ変更があったかが後からでも追いやすくなります。リリース時のPull RequestのリンクやGitのコミットハッシュ値もDescriptionに書いておくと、どういった変更があったか分かりやすくなるため、特にオススメです。また、グラフアノテーションとメトリックを一緒に見ることで、メトリックの変化が何によって起きたのかをグラフアノテーションで知ることができます。

また、ログ監視で検知された出力行をグラフアノテーションとして残す、などアイディア次第で色々なことが実現できます(私と同じくCREのid:a-knowのブログになります)。

またその他にも、Mackerelの公式CLIツールであるmkrコマンドや、APIからでも投稿ができます。これらをCI/CDツールによるアプリケーションのリリースフローに組み込むと、リリースが完了したと同時に、自動的にグラフアノテーションを投稿することもできます。

物理的にオフィスに集まってオペレーションしているときよりも、リモートでのサーバーオペレーションは不安になることもあるかもしれませんが、グラフアノテーションを使うことで不安を少し払拭できるかもしれません。

スマートフォンでも見やすいユーザーインターフェイス

在宅勤務は通勤がなくなって楽な一方、通勤時間で無意識に行なっていた仕事のオン/オフがうまくできなくなってしまい、仕事をついしすぎてしまう、という人もいらっしゃるようです。仕事が終わったらPCを閉じてゆっくりしたいものですが、アラートや障害はそういったときに来てしまうことも多いですよね。ちょっとしたアラートの確認でも、PCを開いてしまってそのままうっかり仕事をしてしまう...なんてこともやりがちです。

MackerelはもちろんPCでも見やすいユーザーインターフェイスになっていますが、スマホでも同様に見やすくなっています。最初に紹介した、グラフの共有機能もスマホからさっと行なえます。アラートの様子をスマホでさっと確認して、翌日での対応で十分なものであればそのまま布団で寝ることもできるでしょう。メリハリを付けてストレス少なく在宅勤務を過ごすために、スマホでもMackerelを使ってみてはどうでしょうか。

おまけ: サービスメトリックで自室の環境を監視

ずっと自室で仕事をしていると、ついつい換気をするのを忘れてしまいます。CO2濃度が高まってくると、頭もぼーっとしてきますし、作業環境が悪化する前に気付きたいですね。

IoTデバイスとMackerelのサービスメトリックを活用することで、自室の二酸化炭素濃度や湿度を監視しているユーザーさんもいらっしゃいます。割と簡単に導入できますので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

おわりに

リモートワークが当たり前になりつつありますが、なかなかこれまで通りにはいかない場面も増えてきていると思います。Mackerelの機能をうまく使うことで、リモートワークでもサービス監視をスムーズに行なえる面があると思います。ご利用されたことがない機能があったら、これを機会に是非活用してみてください。