いつもMackerelをご利用いただきありがとうございます。Mackerelプロデューサーの id:wtatsuru です。 Mackerelは2024年9月17日でリリースから10周年を迎えます。この記事では、10周年という節目のタイミングを前に、あらためて今後のMackerelの方向性と、特に力を入れていくオブザーバビリティの機能リリースについて紹介しています。 mackerel.io
- 「始めやすくて奥深い、可観測性プラットフォーム」へ
- 分散トレーシングサービスVaxilaがMackerelから利用できます
- ラベル付きメトリックを探索する機能「メトリックエクスプローラー」をリリースします
- オブザーバビリティ機能を気軽に試していただけるよう、フリープランの機能を拡張します
- 今後のオブザーバビリティ関連のロードマップ
- 10周年に合わせ、オブザーバビリティ技術をテーマとしたイベントを開催します
「始めやすくて奥深い、可観測性プラットフォーム」へ
Mackerelはこれまでサーバー監視・管理の領域に力を入れてきました。
これに対し、クラウドネイティブをはじめとしたシステムアーキテクチャとそれを扱う技術が進化してきています。システムを理解し未知の問題に対応する技術と方法論は、モニタリングやオブザーバビリティ(可観測性)という概念で整理されています。 ただし、これらの技術を扱うには、高い技術と、組織への浸透が必要です。
Mackerelもより複雑な問題やシステムの変化に対応していくため、今後は「始めやすくて奥深い、可観測性プラットフォーム」として、オブザーバビリティ領域の開発に力を入れていきます。Mackerelはシステムの運用・監視にチームで取り組む文化を作る「監視を育てる」をコンセプトとしてきましたが、この考え方をオブザーバビリティ領域にも広げ、技術面ではOpenTelemetryを基盤として標準化と対応環境を拡充しつつ、導入しやすくチームに浸透しやすい形でMackerelらしいオブザーバビリティ体験を実現します。
新しいメッセージを込めて、ブランドサイトをリニューアルしています。こちらもぜひご覧ください。 ja.mackerel.io
分散トレーシングサービスVaxilaがMackerelから利用できます
システム全体の繋がりを把握するために、トレースは重要な役割を果たします。Mackerelを利用する方にもトレース機能を提供するため、OpenTelemetryに対応した分散トレーシングサービスVaxila(ヴァキシラ)が、本日よりMackerelから利用可能となります。Mackerelを利用中の方は、利用申請後に無償でVaxilaをお使いいただけます。
詳しい内容や利用方法については、以下のエントリをご覧ください。
現在MackerelとVaxilaは別ブランドで提供していますが、今後はトレースの体験をMackerelに統合する開発を進めていき、2025年前半の正式リリースを予定しています。皆様のフィードバックをもとに開発を進めてまいりますので、ぜひ率直なご意見・ご感想をお寄せください。
ラベル付きメトリックを探索する機能「メトリックエクスプローラー」をリリースします
OpenTelemetryに対応したメトリックをパブリックベータ機能として提供していますが、このメトリックを手軽に利用するる機能「メトリックエクスプローラー」をリリースしました。Mackerel に投稿されたラベル付きメトリックを探索してシステムの状況を理解、把握するための機能です。
OpenTelemetry対応のメトリックは、現在パブリックベータ版として提供しており、2024年11月より正式リリースとなります。
オブザーバビリティ機能を気軽に試していただけるよう、フリープランの機能を拡張します
ここまでOpenTelemetryを基盤とするオブザーバビリティ機能を紹介してきました。これらの技術をより気軽に試していただけるよう、フリープランの機能を本日より拡張します。OpenTelemetryやオブザーバビリティ技術をまだ試したことないという方も、ぜひこの機会にお試しください。
- ラベル付きメトリックの投稿が可能になります
- メトリックエクスプローラー機能が利用可能になります
- カスタムダッシュボードが1個まで作成可能になります
フリープランについては以下のページも合わせてご確認ください。
今後のオブザーバビリティ関連のロードマップ
「始めやすくて奥深い、可観測性プラットフォーム」への進化を目指し、Mackerelはオブザーバビリティ領域の開発に力を入れていきます。今後のロードマップについては以下を予定しています。
- 2024年11月1日 OpenTelemetry対応メトリックリリース
- 2025年前半 分散トレーシング機能リリース
- 2026年 ログ管理機能リリース
また、従来の監視機能についても、オブザーバビリティと連携して改善・強化を進めていきます。進化を続けるMackerelを、今後ともよろしくお願いします。
10周年に合わせ、オブザーバビリティ技術をテーマとしたイベントを開催します
2024年10月22日に、オブザーバビリティ技術をテーマとしたイベント「Mackerel Tech Day」を開催します。 10周年を迎えるMackerelの最新情報だけでなく、オブザーバビリティ技術について広くキャッチアップできるイベントです。Mackerel開発陣も参加いたしますので、今後の開発の方向性など皆様とディスカッションできればと願っております。ユーザーの方もそうでない方もぜひご参加ください。