この度、新しいLinuxディストリビューション向けに、yumとaptの新パッケージリポジトリをそれぞれ公開いたしました。従来のパッケージリポジトリも引き続きメンテナンスしますので、既存の環境をすぐに切り替えていただく必要はありません。それぞれの詳細なインストール方法は以下をご覧ください。
https://mackerel.io/my/instruction-agent
このエントリでは、従来のパッケージリポジトリを “v1"、新リポジトリを "v2” として説明します。
対応ディストリビューションについて
v1、v2の対応ディストリビューションは以下のとおりです。Amazon Linuxは独立したリポジトリがあるため、今回は関係ありません。
リポジトリ | 対応ディストリビューション |
---|---|
yum v1 | CentOS 6/7 |
yum v2 | CentOS 7以降 |
apt v1 | Debian 7/8, Ubuntu 14.04/16.04 |
apt v2 | Debian 8以降、Ubuntu 16.04以降 |
v2リポジトリの特徴
v2リポジトリには以下のような特徴があります。
- Systemd直接対応
- プラグインパッケージの容量大幅削減
- SHA256でのgpg署名
- 64bit版のみ提供
Systemd直接対応
SysVinit形式の起動ファイルを廃止し、Systemdを直接サポートするようになりました。これにより、mackerel-agentがより安定して動作します。
それに伴い、ログがJournalに出力されるようになりました。mackerel-agentのログの確認は以下のコマンドでおこなえます。
sudo journalctl -u mackerel-agent.service
プラグインパッケージの容量大幅削減
ビルド方法を見直し、mackerel-agent-pluginsとmackerel-check-pluginsパッケージのファイルサイズが1/10程度になりました。現状の最新版では以下のとおりです。
パッケージ | v1 | v2 |
---|---|---|
mackerel-agent-plugins(v0.28.0) | 56.6MB | 4.23MB |
mackerel-check-plugins(v0.10.4) | 20.5MB | 2.75MB |
パッケージリポジトリをv1からv2に更新する方法
すでにmackerel-agent等がインストールされている環境をv2リポジトリに切り替えたい場合は、一旦、v1リポジトリでインストールしたパッケージを削除し、v1リポジトリの設定自体も削除してから、v2リポジトリのセットアップをおこなう必要があります。
以下にそれぞれの削除手順を案内します。
削除手順を行う前に念の為、設定ファイル(/etc/mackerel-agent/mackerel-agent.conf, /etc/sysconfig/mackerel-agent, /etc/default/mackerel-agent)のバックアップを取っておくことをおすすめします。
yum v1リポジトリ削除手順
sudo yum remove -y mackerel-agent mackerel-agent-plugins mackerel-check-plugins mkr sudo rm /etc/yum.repos.d/mackerel.repo sudo yum clean all
この手順実行後、設定ファイルは /etc/mackerel-agent/mackerel-agent.conf.rpmsave /etc/sysconfig/mackerel-agent.rpmsave にそれぞれリネームされて保存されます。
apt v1リポジトリ削除手順
- sudo apt-get remove -y mackerel-agent mackerel-agent-plugins mackerel-check-plugins mkr - sudo rm /etc/apt/sources.list.d/mackerel.list - sudo apt-key del C2B48821 - sudo apt-get clean
この手順を実行しても、設定ファイルは削除されません。
v2リポジトリのインストール方法
それぞれ上記の削除作業を完了の後、mackerel-agentのインストールをおこなってください。手順は以下を参照下さい。
https://mackerel.io/my/instruction-agent
Provisioning Toolchainに関して
公式で提供している、Chefのcookbookや、AnsibleのRoleに関しては順次対応を進めてまいります。