
こんにちは、Mackerel CREチームの武藤(
id:kmuto )です。来週からいよいよゴールデンウィークですが、運用されているサービスの監視・観測の準備はいかがでしょうか? では今回のアップデート内容を紹介します。
- 外形監視がIPv6に対応しました
- 外形監視のサービスメトリックグラフにおいて、値の取得失敗が「途切れ」としてわかるようになりました
- 外形監視でのCookieやTLS・証明書のチェックが厳格化されました
- ロールグラフ一覧画面でもカスタムメトリックの単位が表示されるようになりました
- APMの「課題」の通知先で、通知の対象とするサービスを選べるようになりました
- メトリックエクスプローラーで差分値表示にしたグラフについて、絞り込み条件の操作をしても差分値表示が保持されるようになりました
- 【予告】アラートのSlack通知の見た目が変わります
- SAML認証を利用したログインセッションの有効期限として、SessionNotOnOrAfterに設定された期限を利用するようになりました
- infoレベルのログ出力を抑止する「--quiet」オプションをmkrコマンドに追加しました
- check-windows-eventlogプラグインの出力メッセージにおけるイベントIDの表示値を修正しました
- 【予告】MongoDBメトリックプラグインの対応バージョンを変更します
- ゴールデンウィークのサポート窓口休業のお知らせ
外形監視がIPv6に対応しました
先月に予告していましたが、Mackerelの外形監視がIPv6に対応しました。
外形監視の設定画面下部にある「IPバージョン」で、利用するバージョンを選択できます。
- IPv4(デフォルト):IPv4でリクエストします。IPv4で到達できなかった場合にIPv6での再試行はしません
- IPv6:IPv6でリクエストします。IPv6で到達できなかった場合にIPv4での再試行はしません
- 自動:IPv6でリクエストし、IPv6で到達できなかった場合にIPv4で再試行します
デフォルトは「IPv4」で、既存の外形監視にもこれが適用されています。IPv6を利用したい場合は「IPv6」または「自動」を選んでください。
なお、IPv6の外形監視は以下のIPアドレス範囲から実行されます(この情報はJSONでも取得可能です。Mackerelに関するメタデータAPI)。
2406:da14:f83:2600::/56
また、注意喚起の告知を先日させていただきましたが、WebコンソールおよびAPIエンドポイントのIPv6対応を2026年5月21日に予定しておりますので、「ホストをmackerel-agentで監視したいがIPv6アドレスしか付けていないので困っている」という皆さま、いま少しお待ちください!
外形監視のサービスメトリックグラフにおいて、値の取得失敗が「途切れ」としてわかるようになりました
Mackerelの外形監視では、リクエスト先のエンドポイントからのレスポンスタイムを、「HTTP Response Time」というグラフのサービスメトリックとして表すことができます(※メトリックあたりの課金が発生します)。
外形監視がエンドポイントのタイムアウトなどの理由で値の取得に失敗した際、従来は該当期間がスキップされて、前後の値が線で結ばれていました。しかし、この表現では「いつ、どの程度の期間問題が発生していたのか」をグラフから判断するのが困難です。
今回の改修で、外形監視が値の取得に失敗した期間はグラフ上で「途切れ」として表現されるようになります。これにより、障害の発生期間を視覚的に素早く特定できるようになりました。
なお、この変更に伴い、APIで該当のメトリックを取得した際も、取得失敗期間にはNULL値が入るようになります。メトリックを取得して分析などをされている場合にはご注意ください。
外形監視でのCookieやTLS・証明書のチェックが厳格化されました
ライブラリの更新に伴い、外形監視におけるチェック基準を厳格化しました。これにより、エラーメッセージが一部変更となるため、過去に発生しオープンのままになっている証明書に起因するアラートが、再度発報される可能性があります。
以下に厳格化された主な点をまとめました。いずれも一般的に非推奨・脆弱とされる設定への対応となります。アラートが発生した際は、対象サイトの設定の確認および対処をお勧めいたします。
- Cookieのセットおよび参照の基準が、リクエストの
Hostヘッダーに基づくようになります。Mackerelの外形監視でリダイレクトとCookieの両方を利用しているときに影響がある可能性があります - TLS 1.2のハンドシェイクでSHA-1署名アルゴリズムを禁止しました
- TLSの仕様外の挙動を拒否するように厳格化されました
- 負の
pathLenConstraintを持つ証明書は拒否されます - 証明書の
ASN.1 T61StringとBMPStringの解釈が厳格化されました
ロールグラフ一覧画面でもカスタムメトリックの単位が表示されるようになりました
Mackerelのグラフでは、データポイントにマウスホバーするとKBやs(秒)などの単位も含めて表示されますが、これまではサービス詳細画面のロールグラフ一覧におけるカスタムメトリックでは単位が表示されない状態になっていました。
今回のリリースで、ロールグラフ一覧でもカスタムメトリックの単位が表示されるようになりました。
APMの「課題」の通知先で、通知の対象とするサービスを選べるようになりました
MackerelのAPMは、アプリケーションの例外エラーなどの問題をトレース内のスパン情報から検知した際に「課題」としてまとめますが、それをSlackに通知することができます。
複数のアプリケーションサービスを運用している場合に通知を使い分けたいというユーザーからのお声をいただき、このたび通知の対象とするサービスを任意に選べるようになりました。ぜひご活用ください!
メトリックエクスプローラーで差分値表示にしたグラフについて、絞り込み条件の操作をしても差分値表示が保持されるようになりました
メトリックエクスプローラーでカウンターのように蓄積する値を時間あたりの量で確認するには、そのグラフの右にある「差分値」ボタンをクリックして、差分値表示にするのが便利です(実際には指定期間に基づくirate関数が適用されます)。
この状態でメトリックエクスプローラー上部の「ラベルで絞り込み」で絞り込みの操作を行ったときに、グラフの差分値表示が保持されるように改善しました。
【予告】アラートのSlack通知の見た目が変わります
5月中旬を目処に、アラートのSlack通知の見た目を変更いたします。
アラートのSlack通知は障害および復旧が即時に通知されて便利ですが、「情報を盛り込みすぎて一見して何が起こっているのかを捉えづらく、迷わせてしまうのではないか?」という課題がありました。
今回の変更では、「何が起こっているか状況がすぐに把握できて、簡単に目的の画面にたどり着ける通知になっている」ことをコンセプトに掲げ、注力すべきアラート対応に集中できる体験を目指しています。
新しいSlack通知にご期待ください。リリースの折には、ぜひ皆さまのご意見・ご感想もお待ちしております。
SAML認証を利用したログインセッションの有効期限として、SessionNotOnOrAfterに設定された期限を利用するようになりました
前回の告知で予告していたとおり、IdPの認証レスポンスのSessionNotOnOrAfterでSAML認証のログインセッションの有効期限を設定できる機能をご利用いただけるようになりました(設定がない場合のデフォルトは24時間です)。
infoレベルのログ出力を抑止する「--quiet」オプションをmkrコマンドに追加しました
MackerelのCLIであるmkrコマンドではさまざまな操作が可能です。その際、処理経過をログとして出力することがあります。たとえばmkr throwコマンドでメトリックを投稿すると「thrown 4UtG5hB8r6j 'custom.foo.bar 1.000000 1776160423'」のように投稿結果が表示されますが、スクリプト内での利用などの場面では、実行するたびにこのような結果が出るのがわずらわしいと感じるかもしれません。
このような処理経過ログはinfoレベルとして定義されていますが、infoレベルの出力を抑止する--quietオプションを、mkrコマンドに追加しました。mkr v0.64.0(Windowsではmackerel-agent v0.86.2に同梱)以降でご利用いただけます。
この機能は@fujiwaraさんからコントリビュートいただきました。ありがとうございます!
check-windows-eventlogプラグインの出力メッセージにおけるイベントIDの表示値を修正しました
以前の告知で、Windowsのイベントログを監視するcheck-windows-eventlogプラグインでフォーマット文字列を使って出力メッセージを整形できるようになったことをご案内していましたが、このうち「イベントID」の値がWindowsのイベント ビューアー等で示される値と異なっておりました。
Windowsのイベント ビューアーで見えるものと同じ値を出すよう修正し、mackerel-agent v0.86.3に同梱してリリースいたしました。
【予告】MongoDBメトリックプラグインの対応バージョンを変更します
MongoDB向けのメトリックプラグイン(mackerel-plugin-mongodb)について、動作対象のMongoDBのバージョンを「4.2以上」に変更いたします。
今後リリースされるmackerel-agent-pluginsパッケージには、この変更を適用したプラグインが含まれます。バージョン4.1以前のMongoDBをご利用の場合、プラグインを更新すると動作しなくなる可能性があるのでご注意ください。
ゴールデンウィークのサポート窓口休業のお知らせ
以前に告知しておりましたが、以下の期間はサポート窓口を休業させていただきます。
休業期間
- 2026年4月29日(水)から 5月7日(木)まで
お問い合わせへの対応について
- 休業期間中にいただいたお問い合わせは、5月8日(金)以降に順次対応いたします。
- 4月28日(火)までにいただいたお問い合わせにつきましても、内容によっては5月8日(金)以降の対応となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。