
こんにちは、Mackerel CREの
id:kmuto です。
Mackerelは、ユーザーの皆さまからのお声を大切にしています。今回ご紹介する中にも、ユーザーさまからご要望いただいて実現した機能が複数あります。今後ともぜひご意見・ご要望をお寄せください。
では、今回のアップデート内容をお届けします。
- サイドバーの幅をドラッグで変えられるようになりました
- Azure NetApp FilesのメトリックをAzureインテグレーションで取得できるようになりました
- APMのトレース一覧画面で、レイテンシーグラフを表示できるようになりました
- MDOT(Mackerel Distro of OpenTelemetry)のドキュメントの日本語訳を公開しました
- Mackerel OpenTelemetryコレクターで確率的サンプリングを環境変数で指定できるようになりました
- Mackerel OTLP Exporterコンポーネントのエクスポーター名が「mackerel_otlp」に変わりました
- アラートのメールなどを経由しMackerelを開いてSAML認証が発生した際、認証成功後に本来のURLのページを表示するようになりました
- Windows版mackerel-agentにおいて、ネットワークインターフェース情報取得の挙動を変更しました
- check-windows-eventlogプラグインでフォーマット文字列を使って出力メッセージを整形できるようになりました
- mackerel-client-goライブラリでContextを引き渡す関数を利用できるようになりました
- 【予告】mackerel-plugin-postgresプラグインおよびcheck-postgresqlプラグインの対象バージョンがPostgreSQL 14以上になります
- ウェビナー「MackerelではじめるAPM入門 OpenTelemetryゼロコード計装で「まずは見える」を実現する」を2月26日に開催します!
サイドバーの幅をドラッグで変えられるようになりました
MackerelのWebコンソールのサイドバーの幅をドラッグで変更できるようになりました!
「ダッシュボード」や「サービス」の下にはその配下にある項目が表示されますが、付けた名前によっては、サイドバーの幅に収まらず、先頭の文字列だけでは区別できないという困った状況になることがあります。
サイドバーの境界をドラッグして幅を広げれば、隠れていた名前を明らかにできます。

なお、よく使う項目については、「お気に入り」としてスターを付けておくことで上位に配置できますので、ぜひご活用ください。

Azure NetApp FilesのメトリックをAzureインテグレーションで取得できるようになりました
Azure NetApp Filesは、NetAppのストレージをマネージドで提供しているAzureのサービスです。このメトリックを、Azureインテグレーションで取得し、グラフ化できるようになりました。


課金対象として1容量プール=1マイクロホストと換算します。また、取得されるメトリックの数に応じて、1マイクロホストあたりのメトリック数上限の超過による請求が行われる場合があります(最大で6 + 36 × (ボリューム数)個のメトリックが取得されます)。
取得可能なメトリックについてはヘルプを参照してください。
APMのトレース一覧画面で、レイテンシーグラフを表示できるようになりました
APMのトレース一覧画面でトレースあるいはスパンを表示する際の形式として、「レイテンシーの分布」「トレース数」(あるいは「スパン数」)のほかに、「レイテンシー(時系列)」も選べるようになりました。

期間内のトレースのレイテンシーについて、パーセンタイル(P99・P95・P90)および平均がグラフで表示され、気になる箇所があればドラッグで範囲を指定し、ドリルダウンしていくことができます。
MDOT(Mackerel Distro of OpenTelemetry)のドキュメントの日本語訳を公開しました
MDOT(Mackerel Distro of OpenTelemetry)は、Mackerel向けのOpenTelemetry コレクターディストリビューションです。
このREADMEドキュメントはこれまで英語のみでしたが、日本語訳も用意しました。
Mackerel OpenTelemetryコレクターで確率的サンプリングを環境変数で指定できるようになりました
設定ファイル不要でMackerelにOpenTelemetryのテレメトリーを送信できるMackerel OpenTelemetryコレクターに、トレースの確率的サンプリングを環境変数で設定できる機能がv0.8.0で加わりました。
環境変数OTELCOL_MACKEREL_SAMPLING_PERCENTAGEに0(何も選出しない)〜100(すべて選出する)の間で値を指定することで、確率的サンプリングを調整できます。
Mackerel OTLP Exporterコンポーネントのエクスポーター名が「mackerel_otlp」に変わりました
Mackerel OpenTelemetryコレクターでも利用している、コレクター向けのMackerel OTLP Exporterコンポーネントのエクスポーター名を、v0.9.0においてmackerelotlpからmackerel_otlpに変更しました(経緯)。
Mackerel OpenTelemetryコレクターを環境変数のみで利用している場合には気にする必要はありませんが、独自の設定ファイルを利用している、あるいはMackerel OTLP Exporterコンポーネントを取り込んだ独自のコレクターと設定ファイルを構成している場合、エクスポーター名を変更することをお勧めします(古いmackerelotlpでも利用は可能ですが、警告メッセージが表示されます)。
たとえば以下のような設定ファイルを利用していた場合、
... exporters: mackerelotlp: service: ... exporters: [mackerelotlp]
次のように変更してください。
... exporters: mackerel_otlp: service: ... exporters: [mackerel_otlp]
アラートのメールなどを経由しMackerelを開いてSAML認証が発生した際、認証成功後に本来のURLのページを表示するようになりました
アラートのメールなどに記載されているURLをクリックした際、SAML認証を強制しているオーガニゼーションで、かつそのSAML認証のセッションが切れているときには、SAML認証を要求する画面が開きます。

認証に成功した後、従来はオーガニゼーションの概要画面に遷移してしまい、本来のURLが指すページではないので不便でした。この挙動を改修し、URLが指す本来のページに遷移するようになりました。
なお、SAML連携機能は上位プランをご契約中のお客さまがご利用できる機能となります。
Windows版mackerel-agentにおいて、ネットワークインターフェース情報取得の挙動を変更しました
前回のアップデート告知で予告していましたが、Windows版mackerel-agentにおいてネットワークインターフェース情報の取得方法を変更しました。
従来のmackerel-agentでは、特定のWindows Serverバージョンにおいて、ネットワークインターフェースのデバイスドライバ名に日本語文字が含まれている場合に、メトリックの取得に失敗することがありました。これまで利用していた実装方法に不備があるために発生していたもので、mackerel-agent v0.86.0でこれを修正しました。
この変更に伴い、既存のWindows版mackerel-agent(バージョン0.85.3以前)を新しいmackerel-agent v0.86.0以上にアップデートした際に、以下のような影響が発生する可能性があります。
- 「ホスト詳細情報」に表示されるネットワークの名前が変わることがあります
- これまで対象外だったネットワークインターフェースがメトリック取得対象になることがあります
- ネットワークインターフェース名およびメトリック名が変わることがあります
監視ルールなど(式グラフでの利用等を含む)でこれらのメトリックをご利用の場合には、追従して変更が必要になる可能性にご留意ください。
check-windows-eventlogプラグインでフォーマット文字列を使って出力メッセージを整形できるようになりました
Windowsのイベントログを監視するチェックプラグインcheck-windows-eventlogでメッセージを出力する際に、フォーマット文字列で出力内容を整形できる機能を追加しました。Windows版mackerel-agent v0.86.1より利用できます。
--return(または-r)オプションを指定したとき、パターンにマッチしたログを、デフォルトでは次のように「イベントソース:イベントメッセージ」の形式で出力します。
MyGoApp:Hello from Go application!
新たに追加された--return="フォーマット"(または-r="フォーマット")の書式とプレースホルダーでこの出力を整形できます。特にデフォルトでは含まれていない「イベントID」を示したいときに便利です。
利用可能なプレースホルダーは以下のとおりです。
{{source}}:イベントソース{{id}}:イベントID{{message}}:イベントメッセージ
たとえば--return="Source: {{source}}, ID: {{id}}, Message: {{message}}"を指定したときには、次のように出力されます。
Source: mackerel-agent, ID: 1, Message: 2026/01/28 06:38:26 command.go:363: DEBUG <command> Posting metrics succeeded.
詳細についてはヘルプをご覧ください。
mackerel-client-goライブラリでContextを引き渡す関数を利用できるようになりました
mackerel-client-goは、Mackerelの機能をGo言語から操作するためのAPIクライアントライブラリです。
mackerel-client-go v0.40.0で、Contextオブジェクトを引き渡す関数を追加しました。新しい関数の名前とシグネチャには一貫性があります。
- 関数名:既存の関数+
Context - 引数:第1引数に
context.Context型のオブジェクトをとる
例を以下に示します。
- 既存の関数:
GetAlert(alertID string) - 新しい関数:
GetAlertContext(ctx context.Context, alertID string)
従来の関数も引き続き利用可能ですが、新しい関数のほうが「ゴルーチンの停止」といった場面でGoの標準的な手法で実装できます。
【予告】mackerel-plugin-postgresプラグインおよびcheck-postgresqlプラグインの対象バージョンがPostgreSQL 14以上になります
プラグインで利用しているライブラリの更新に伴い、PostgreSQLサーバーからメトリックを取得するmackerel-plugin-postgresプラグイン、および動作をチェックするcheck-postgresqlプラグインの対象バージョンが、次回のプラグインパッケージのリリースで「PostgreSQL 14以上」に変わります(従来はPostgreSQL 8.4以上)。
PostgreSQL 14よりも古いバージョンのPostgreSQLサーバーを対象にプラグインによる監視をされている場合、プラグインパッケージを更新してしまうとプラグインが正常に機能しなくなる可能性がありますのでご注意ください。
なお、クラウドインテグレーション経由で取得するメトリックには影響ありません。
ウェビナー「MackerelではじめるAPM入門 OpenTelemetryゼロコード計装で「まずは見える」を実現する」を2月26日に開催します!
アプリケーションのレスポンスが遅いが、どの処理がボトルネックなのかわからない。トレーシングに興味はあるものの、コードを書き換える手間が気になる。こうした課題に対し、本ウェビナーでは「まずは動かして、可視化の価値を体感する」ことをゴールに、MackerelのAPM機能の実践的な導入手法を解説します。
業界標準のOpenTelemetryを活用した「ゼロコード計装」により、エージェントを導入するだけで、ソースコードを1行も書き換えることなく分散トレーシングを開始する手法を紹介します。あわせて、より詳細な分析に有効なライブラリ計装にも触れ、言語を問わず応用できる考え方を整理します。
- Mackerel ではじめる APM 入門 OpenTelemetry ゼロコード計装で「まずは見える」を実現する
- 日時:2026年2月26日(木) 12:00〜12:50
- 会場:Zoom Webinar
- 参加費用:無料
以下よりお申し込みください。