式による監視で遅延時間を設定できるようになりました ほか7件のアップデート

こんにちは!Mackerel チーム CRE の五十嵐(id:masarasi)です。今回のアップデート内容をお知らせいたします。

式による監視で遅延時間を設定できるようになりました

式による監視で複数のメトリックを監視対象にしている場合に、それらメトリックのうちいずれかの投稿に遅延が生じると、計算に必要なメトリックが不足するため正しい計算が行えず、誤ったアラートが発生したり本来発生するはずのアラートが発生しなかったりすることがあります。

今回追加された、式による監視の「監視する式が安定するまでの遅延時間」設定を利用すると、指定した時間ぶん、過去に遡った時刻のメトリックを用いて計算が行われるようになりますので、監視対象メトリックの投稿タイミングにずれがある場合には、そのぶんの時間を指定することで監視の安定化が見込めます。

従来より式による監視は2分前のメトリックを対象に動作する仕様のため、「監視する式が安定するまでの遅延時間」のデフォルト値は2分となっており、最大で10分まで遡ることができます。

監視する式が安定するまでの遅延時間

check-windows-eventlogで情報レベルのイベントを監視対象にできるようになりました

これまでcheck-windows-eventlogで監視できるイベントのレベルは、Error(エラー)、Audit Failure(失敗の監査)、Warning(警告)の3種類でしたが、新たにInformation(情報)レベルのイベントも監視できるようになりました。監視可能なイベントレベルについては check-window-eventlogのヘルプ をご覧ください。

利用条件:mackerel-agent v0.84.3以降

check-windows-eventlogで監視ステータスの上書きができるようになりました

check-windows-eventlogではイベントのレベルに応じて固定の監視ステータスのアラートが発生しますが、今回追加された--status-as オプション にて、指定した監視ステータスで上書きできるようになりました。

たとえば CRITICAL=WARNINGと指定すると、監視ステータスがCRITICALの場合はWARNINGに上書きされてアラートが発報します。

利用条件:mackerel-agent v0.84.3以降

mkr monitorsで外形監視設定のステータスコードのチェックを操作できるようになりました

mkrの monitors サブコマンドでは、監視ルール設定をJSONファイルでダウンロードしたり、JSONファイルで監視ルールの設定を行ったりできますが、今回のアップデートにて、外形監視設定のステータスコードのチェック(expectedStatusCode)を操作できるようになりました。

このアップデートはMackerelユーザーの @fujiwara さんからコントリビュートをいただきました。いつもありがとうございます!

利用条件:mkr v0.60.0以降。Windows Serverの場合はmarckerel-agent v0.84.3以降

mkr dashboardsで扱えるJSONファイルの最大容量を拡張しました

mkrの dashboards サブコマンドを利用してJSONファイルをpushする際に、JSONファイルの容量が大きいことが原因でエラーになるケースがあったため、pushできるJSONファイルの最大容量を拡張しました。

メトリックエクスプローラーのグラフでツールチップに単位が表示されるようになりました

これまでラベル付きメトリックのクエリグラフのツールチップにはメトリックの値のみが表示されていましたが、新たに単位も表示されるようになりました。

なお、現時点ではメトリックエクスプローラー画面でのみ表示され、ダッシュボードのグラフウィジェットには非対応となっています。

単位表示

LINEへの通知機能を終了しました

以下の記事でご案内した通り、4月1日をもちましてLINEへの通知機能を終了しました。

【予告】LINEへの通知機能を2025年4月1日に終了します

なお、通知チャンネルの一覧画面に既存のLINEチャンネルが無効状態で表示されていますが、こちらは順次表示されなくなります。 LINEチャンネルをご利用いただいていた場合は、他の通知チャンネルの設定など代替手段をご利用ください。

Ubuntu 20.04のサポートを終了しました

Ubuntu 20.04のサポートを終了しました。インストール済みのMackerelエージェントは引き続きご利用いただけますが、不具合などが発生した際にお問い合わせをいただいても、サポートできかねる場合がありますのでご了承ください。

現在のサポート対象OSについては以下のリンクをご確認ください。