こんにちは!Mackerel チーム CRE の須藤(
id:do-su-0805)です。今回のアップデート内容をお知らせいたします。
- トレース機能に関する複数の改修を実施しました
- HTTPサーバーパフォーマンスに表示される統計の集計対象として、http.urlが含まれたスパンを利用できるようになりました
- HTTPサーバーパフォーマンスに表示される統計の集計対象として、リクエストを送信したとき(クライアントのとき)のスパンを除外しました
- トレース一覧画面での「レイテンシーの分布」表示範囲が、指定した時刻より少し先まで表示されるようになりました
- トレース、HTTPサーバ、データベースにて指定したサービスを画面遷移時に引き継ぐようになりました
- トレース詳細に投稿ホストの情報やトレースの周辺時刻で絞り込んだメトリックエクスプローラーへのリンクを表示するようになりました
- ユーザの言語設定に従って、日本語と英語の表示を切り替えられるようになりました
- クレジットカードの登録時に3Dセキュアの本人認証が行われるようになります
- 「上位オプションプラン」紹介ページをリニューアルしました
- ホスト画面にて絞り込みの際にネットワークエラーが発生したことがわかりやすくなりました
トレース機能に関する複数の改修を実施しました
現在β版として提供しているトレース機能に関して、複数の改修を行いました。
HTTPサーバーパフォーマンスに表示される統計の集計対象として、http.url
が含まれたスパンを利用できるようになりました
HTTPサーバーパフォーマンスでは、http.route
,url.path
,http.target
が含まれるスパンを対象として集計が行われていましたが、
http.url
を含むスパンも対象として集計を実施するようになりました。
OpenTelemetry Semantic Conventions 1.30.0 | OpenTelemetry 時点において http.url
はDeprecatedな属性ではありますが、AWS X-Rayの情報をAWS X-Ray Receiverにて取得した際にhttp.url
が利用されているため、集計対象として追加いたしました。
AWS X-Rayをご利用中の方は、ぜひAWS X-Ray Receiverを利用してトレース情報を取得し、Mackerelにも投稿してみてください!
HTTPサーバーパフォーマンスに表示される統計の集計対象として、リクエストを送信したとき(クライアントのとき)のスパンを除外しました
HTTPサーバーパフォーマンスで集計されるスパンの対象として、httpに関するスパンであれば、リクエスト送信時のスパンと、リクエスト受信時のスパン両方が集計されていました。 しかしながら、HTTPサーバーパフォーマンスとして集計したい対象は、受信に関する情報が主な対象であると考え、送信時のスパンについては集計しないように変更いたしました。 これにより、サービスなどで表示対象を絞り込んだ際に、絞り込んだ対象へのリクエストに関する情報を集中的に確認できるようになっています。
トレース一覧画面での「レイテンシーの分布」表示範囲が、指定した時刻より少し先まで表示されるようになりました
トレース一覧にて時刻を指定した際、例として 16:03 ~ 17:03 のように指定すると、「レイテンシーの分布」においては16:00 ~ 17:00 を表示範囲として利用しており、
17:00 ~ 17:03 のトレースでの分布が確認できないようになっておりました。
これを改修し、16:03 ~ 17:03 を指定した場合、「レイテンシーの分布」にて 16:00 ~ 17:05 を表示範囲となるように改修いたしました。
トレース一覧に遷移した際に最新のレイテンシー分布が見づらい状況でしたが、本改修によりみやすくなりました。

トレース、HTTPサーバ、データベースにて指定したサービスを画面遷移時に引き継ぐようになりました
トレース機能利用時の「トレース」「HTTPサーバー」「データベース」をクリックした際に、いままではサービスの指定がリセットされ都度確認したいサービスを再度設定する必要がありましたが、いずれかの画面で指定したサービスを画面遷移時に引き継ぐように改修いたしました。
これにより、特定サービスに対するトレース、パフォーマンス観点での横断的な確認が簡単になりました。

トレース詳細に投稿ホストの情報やトレースの周辺時刻で絞り込んだメトリックエクスプローラーへのリンクを表示するようになりました
トレースの詳細を表示した際に、条件を満たしている場合はそのトレースを投稿したホストのラベル付きメトリックを確認するためのリンクが表示されるようになりました。
トレースに service.name
属性が存在し、かつ host.id
あるいは host.name
属性を存在する場合に、その属性で絞り込みかつトレースの発生時刻周辺に表示範囲を絞り込んだ状態でメトリックエクスプローラーへ遷移できます!
( host.id
と host.name
では、host.id
を優先します。また、service.namespace
属性が存在する場合は、あわせて絞り込み条件に含まれるようになります。)
トレースから得られた情報についてラベル付きメトリックから背景や裏付けを確認したい場合に便利な機能です。ぜひご利用ください!

ユーザの言語設定に従って、日本語と英語の表示を切り替えられるようになりました
トレース機能についてはいままで日本語版のみの提供となっておりましたが、Mackerelのユーザ設定にしたがって英語表示も可能になりました! 言語設定はユーザーインターフェース設定より変更が可能です。
クレジットカードの登録時に3Dセキュアの本人認証が行われるようになります
電子商取引におけるクレジットカード決済の安全性を確保するため、2025年3月末を目処に、ECサイトでの本人認証(EMV 3-Dセキュア)が義務化されます。
義務化に伴い、Mackerelでのお支払いで利用するクレジットカード情報登録時に、本人認証を実施します。 クレジットカード番号の変更等の操作で、本人認証が必要になることがございます。これまでに登録されているクレジットカード情報に関しては追加の操作は必要ありませんが、クレジットカード会社の処理や判定によっては、本人認証を求められることがございます。
「上位オプションプラン」紹介ページをリニューアルしました
大規模な運用環境をお持ちのお客様向けにご提供する「上位オプションプラン」のご紹介ページをリニューアルいたしました。ビジネスプランおよびプレミアムプランでは、従来のスタンダードプランの機能に加え、運用をご支援する機能やサポートを提供いたします。
詳細のご相談やお申し込みにつきましては、紹介ページの「お問い合わせ」より、ぜひお気軽にご連絡ください。
ホスト画面にて絞り込みの際にネットワークエラーが発生したことがわかりやすくなりました
ホスト画面 ではサービス・ロールやクラウドインテグレーション等の条件で絞り込みが可能ですが、絞り込みの際にネットワークエラーになった際にフィードバックがなかったため、正常に絞り込めているのかがわかりづらい状態でした。
本改修により、ネットワークエラーが発生した際にはその旨を伝えるトーストが表示されるようになりました。ネットワークエラーが表示された際はお手数ですが再度絞り込み条件の設定をお願いいたします。
