こんにちは。Mackerelチーム CRE の五十嵐( id:masarasi )です。今回のアップデート内容をお知らせします。
AWSのタグを使ったロールの割り当て機能をリリースしました
先日、以下のブログエントリでお知らせした通り、 AWSインテグレーションにAWSのタグに設定された値を使ったロールの割り当て機能をリリースしました。
当機能は各AWSリソースに mackerel-integration
タグを付与しておくと、AWSインテグレーションがメトリックを取得するときに自動でロールを割り当てます。
このリリースで対応したサービスは以下の9つです。
- EC2
- ELB
- ALB
- NLB
- RDS
- Lambda
- ElastiCache
- SQS
- API Gateway
使い方については以下のAWSインテグレーションに関するヘルプをご確認ください。
https://mackerel.io/ja/docs/entry/integrations/aws#resource_tag
また、当機能に関してみなさまが疑問に思われるであろう点について以下に記載しております。これら以外にもご不明な点などがありましたら、サポートチームまでお問い合わせください。
また、ご意見やご要望などもぜひフィードバックしていただけたらと思います。
Q&A
デフォルトロールと同時に設定した場合の動作
mackerel-integration タグの内容を優先するため、デフォルトロールは設定されません(既に割り当てられているサービス・ロールは残ります)。デフォルトロールも割り当てたい場合は、上記の複数ロール設定をご利用ください。
デフォルトロールとの使い分け
mackerel-integration タグによるサービス・ロール設定では、AWS のリソースとそれに紐付けたいサービス・ロールをAWS のリソースのタグとして設定するため、AWS のリソース単位でのサービス・ロールの管理ができます。タグによる設定では、1つのAWSのサービスに複数のサービス・ロールを割り当てるようなより細かな設定が可能なため基本的にはこちらの利用を推奨します。デフォルトロールは、AWSのサービス単位でサービス・ロールを分ける必要がないものに適しています。
既存のホストにタグを設定した場合
それまで設定していたタグは残したまま、mackerel-integration タグで設定したタグを追加します。
タグを設定してもホストにサービス・ロールが反映されない
ロールの割り当ては、ホストごとに一定間隔で行っているため、反映まで時間を要することがあります。数時間経過しても反映されない場合は、Mackerelのサービス・ロールに利用できない文字が含まれていないかご確認ください。
また、過去に一度でもmackerel-agentが動作したことのあるホストでは、mackerel-agentが登録したホスト情報を優先するため、mackerel-integration タグを設定していても更新対象になりません。
Amazon Auroraの場合はクラスタとインスタンスの2つにタグを設定できますが、この機能ではインスタンスのタグを参照します。Aurora Serverlessの場合はクラスタのタグを参照します。
外形監視でリダイレクト時のCookieをサポートしました
外形監視で「レスポンスヘッダに従ってリダイレクトする」オプションを有効にしている場合に、監視対象 URL から払い出された Cookie がリダイレクト先にも保持されるようになりました。なお、当機能変更により一部外形監視の挙動が変わっていることがありますのでご留意ください。
URL 外形監視の仕様につきましては下記のヘルプにも記載しておりますので、この機会にあらためてご覧いただけると幸いです。
mackerel-container-agentの問題を解消しました
mackerel-container-agent に関する以下の問題を解消しました。
- mackerel-container-agent の設定を Amazon S3 から読み込むようにしている場合に、 設定の自動再読み込みが行われた際にメトリックが途切れる問題を解消しました。
- Amazon EKS 上で mackerel-container-agent を利用されているケースにおいて、IRSA(IAM Roles for Service Accounts)を有効にしており、かつ Amazon S3 から設定を読み込むようにしている場合、mackerel-container-agent が起動に失敗する問題を解消しました。
Mackerel では今後もコンテナ関連の機能アップデートを行っていきますので、まだ使ったことがない方はぜひご活用ください!
なお、mackerel-container-agent の使い方については下記のヘルプをご確認ください。みなさまからのご意見やご要望など、フィードバックもお待ちしています!