AWSインテグレーションに、タグでロールを割り当てる機能をリリースします

こんにちは。アプリケーションエンジニアの id:lufiabb です。

2月下旬に、AWSインテグレーションにおいて、AWSのタグに設定された値を使ったロールの割り当て機能のリリースを予定しています。この機能追加によって一部の動作が変更となるためお知らせします。

対象機能

  • AWSインテグレーション

タグでロールを割り当てる機能について

これまでAWSインテグレーションでは、EC2, RDSなどサービス単位で、デフォルトで紐付けるMackerelのサービス・ロールを設定することが可能でしたが、AWSサービスごとに1つしか設定できないため、AWSサービスの中で異なるサービス・ロールを割り当てたい場合は手動で設定するか、設定したいサービス・ロールごとにAWSインテグレーションを作成する必要がありました。これにより、動的に構築されるホストの管理が難しくなっていました。

この機能では、AWSのリソースに事前に特定の書式でタグを設定しておけば、AWSインテグレーションによりホストが登録された際に、タグ情報より自動でサービス・ロールが設定されます。指定されたサービス・ロールが存在しない場合は、AWSインテグレーションが新しく作成します。

タグの書式は以下の通りです。

  • Key : mackerel-integration
  • Value : <Service>:<Role> [/ <Service>:<Role> ...]

例えばwebappサービスのapiロールを割り当てる場合は webapp:api と設定してください。また、apiロールとdbロールの2つを割り当てる場合は webapp:api / webapp:db のように / で区切ることで複数のロールを設定できます。

EC2の場合、タグは以下の画面から設定できます。

f:id:mackerelio:20220204114346p:plain

最初のリリースでは、以下のAWSサービスに対応します。

  • EC2
  • ELB
  • ALB
  • NLB
  • RDS
  • Lambda
  • ElastiCache
  • SQS
  • API Gateway

ユーザーのみなさまへのお願い

この機能が参照するタグのキーを mackerel-integration から変更したり、機能自体を無効にする方法はありませんので、既に mackerel-integration タグを設定されている場合、意図しない使われ方になるおそれがあります。

AWSリソースグループのタグエディタを利用すると、現在リソースに設定されているタグを調べられるので、2月下旬に予定しているリリースまでに現在の設定内容をご確認ください。

docs.aws.amazon.com