テレメトリーシグナルをMackerelへ簡単に送信できるMackerel OpenTelemetry Collectorを公開しました ほか5件のアップデートおよび障害のお詫び

こんにちは、MackerelチームCREの武藤( id:kmuto )です。先日は障害でお騒がせいたしましたこと、お詫び申し上げます。今回のアップデート内容をお知らせいたします。

テレメトリーシグナルをMackerelへ簡単に送信できるMackerel OpenTelemetry Collectorを公開しました

MackerelのAPIキーを環境変数に設定するだけでOpenTelemetryのテレメトリーシグナルをMackerelへ簡単に送信できる、「Mackerel OpenTelemetry Collector」(v0.2.0)を公開しました!

複雑な設定の必要なく、OTLPで受け取ったテレメトリーやホストリソースの状態といったデータをMackerelに送信できます。

github.com

Dockerイメージと、Linux OS向けのdebパッケージおよびrpmパッケージを用意しています。

たとえばDockerで実行する場合は以下のようになります。

docker run -e MACKEREL_APIKEY=〈APIキー〉 mackerel/otelcol-mackerel:latest

詳細についてはまたの機会に紹介させていただきますのでお楽しみに!

APMが検知したエラーをまとめて参照できる「課題」画面を用意しました

MackerelのAPM機能は、サービスのトレース内のスパンでエラーを検知した場合、そのサービスの「課題」タブに同種のエラーをまとめて提示し、詳細の調査に役立てることができます。しかし、複数のサービスを運用している状況では、エラーがどのサービスに発生したかを探そうとしたときに各サービスを見て回らなければならないのが不便でした。

この解決のため、サービスを横断して「課題」を参照できる画面を用意いたしました。

サイドメニューの「トレース」の下にある「課題」をクリックすると、APMが把握しているすべての課題が表示されます。個々の課題をクリックすることで、「課題」タブと同様に詳細が開きます。

「トレース」メニュー下の「課題」をクリック
個々の課題をクリックすると詳細が開く

課題の最新発生日時・サービス名・課題を割り当てられた担当者での絞り込みのほか、「条件指定」をクリックしてキーワードやスパン名、レイテンシーや回数といった条件でさらに絞り込むこともできます。

閲覧者権限での操作中には「グラフをチャンネルに投稿する」ボタンが出ないようにしました

グラフ右上に置かれている「グラフをチャンネルに投稿する」ボタンをクリックするとSlackやTeamsなどのチャンネルにそのグラフを送信できますが、この機能は閲覧者権限での利用を禁止しています。

本来このボタンは閲覧者権限ではそもそも表示されないことを意図していましたが、一部のグラフにおいては閲覧者権限でもボタンが表示されており、クリックすると投稿に失敗したことだけのメッセージが表示されるというわかりにくい状態になっていました。

今回の改修で、閲覧者権限ではどのグラフにおいても「グラフをチャンネルに投稿する」ボタンを表示しないように変更しました。

「グラフをチャンネルに投稿する」ボタンが、一般ユーザー以上の権限では表示され(左)、閲覧者の権限では表示されない(右)

ログ監視を解説したヘルプページを公開しました

Mackerelでは公式チェックプラグインを利用することで、以下のようなログを監視できます。

  • ログファイル
  • Windowsのイベントログ
  • Amazon CloudWatch Logsのログ

個々のプラグインの説明はこれまでも存在していたのですが、ログ監視という目的にフォーカスした体系的な説明が不足しており、ユーザーの皆さまからのお問い合わせもよくいただいておりました。

このたびこれらのログ監視を解説するヘルプページを作成・公開しましたので、ぜひご覧ください!

mackerel.io

AWSインテグレーションにおけるEC2のStatus Check Failed Systemメトリックの誤りを修正しました

AWSインテグレーションを使ってCloudWatchに投稿されているEC2のメトリックを取得できますが、このうちStatus Check Failed System(メトリック名 ec2.status_check_failed.system)がながらくStatus Check Failed Instance(メトリック名 ec2.status_check_failed.instance)と同じ値を返してしまっていたことがわかりました。

正しいStatus Check Failed Systemの値を返すよう改修いたしました。これまで不正確な値を出していたことをお詫び申し上げます。

Terraform provider for mackerel.ioをterraform-plugin-frameworkを使った実装に移行しました

Terraform provider for mackerel.ioのv0.7.0をリリースしました。terraform-plugin-frameworkを使った実装への移行を完了しています。

過去のバージョンで存在していた環境変数での挙動の変更はできなくなっておりますので、ご注意ください。

github.com

2025年11月6日に発生したメトリック閲覧障害のお詫び

2025年11月6日から2025年11月10日の期間、一部のメトリックが閲覧できない状態になる障害が継続し、皆さまにはたいへんご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。

本記事告知時点でメトリックの閲覧は以下のとおりおおむね正常な状態に収束しておりますが、障害の経緯等については後日改めて本ブログにて公開させていただきます。

  • 1分粒度の全メトリック、およびサービスメトリック、ロールメトリック、ラベル付きメトリックについては全粒度で復旧済みです。
  • 日本時間2025年10月30日から11月5日13:00の期間における5分以上の粒度のホストメトリックについては、表示期間が長いご契約プランのオーガニゼーションを対象に復旧作業を進めています。

MackerelはJJUG CCC 2025 Fallにブーススポンサーとして協賛します!

先日お伝えのとおり、Mackerelは2025年11月15日(土)ベルサール新宿グランドコンファレンスセンターで開催される JJUG CCC 2025 Fallにブーススポンサーとして協賛します。

mackerel.io

ブースでは弊社の取り組みをご紹介しつつ、皆さんの課題感や普段の関心ごとなど幅広くお話を伺えればと思います。ご来場の際にはぜひお立ち寄りください!