メトリックエクスプローラーで利用できる変数が追加されました ほか3件のアップデート

こんにちは!Mackerel チーム CRE の須藤(id:do-su-0805)です。今回のアップデート内容をお知らせいたします。

メトリックエクスプローラーで利用できる変数が追加されました

メトリックエクスプローラー でPromQLを使う際、新たに $__interval$__rate_interval の2つの変数が利用できるようになりました。これらの変数はグラフの表示期間に応じて自動で値が変わります。

  • $__interval:グラフの表示期間に対応したメトリックの粒度を示します。例えば、1分間隔でメトリックが表示されている場合は1mとなります。
  • $__rate_interval$__interval よりも十分に大きい値です。一時的なデータ欠損があっても計算を続けられます。

この変数を使うことで、irate()関数などの計算時に固定値を指定する必要がなくなります。これにより、どの表示期間でもスムーズに計算が行え、「選択中の期間はデータが存在しません」というエラー表示も回避できます。

$__interval を利用する例

ホストのネットワーク情報にて、1つのインターフェースに同じIPアドレスがある場合は1つにまとまるようになりました

Mackerel上のホストでは「ホスト情報」の一つとして、ネットワーク情報を確認できます。
いままでは、一つのインターフェースに対して同じIPが複数設定されていた場合は設定されている数だけ表示していましたが、これを1つにまとめて表示するようになりました。

この変更は、ホスト詳細画面での「ネットワーク」情報や、APIを用いたホスト情報取得の応答に影響します。

mkr plugin install をバージョン指定せず実行した際に、最新バージョンの特定にGitHub APIを利用しなくなりました

mkr plugin install では、仕様を満たした状態で GitHub.com 上に公開されているプラグインをインストールできます。

mackerel.io

インストールの際にリリースタグを指定しなかった場合は最新のリリースバージョンを取得するようになっており、最新バージョンの確認にGitHub APIを利用していました。

しかしながら、キッティング作業等で大量のリクエストを発生させた際に、GitHub API のレートリミットに抵触し失敗するケースがございました。

今回の改修で、GitHub API を利用せず、以下ヘルプに記載されている releases/latest にアクセスし最新バージョンを確認するようになりました。
リリースにリンクする - GitHub Docs

これにより、大量のリクエストを発生させた際にレートリミット起因での失敗が抑制されます。

なお、この方法での取得に失敗した場合は、従来の GitHub API を利用した方法にフォールバックするようになっています。

この改修は @kazeburoさんにコントリビュートいただきました。ありがとうございます!

【予告】 AWSインテグレーションでのAWS WAF Classicのサポートを2025年9月26日(金)に終了します

2025年7月25日の告知 にて予告していた、AWSインテグレーションでのAWS WAF Classicサポート終了日が、2025年9月26日(金)となりました。

2025年9月26日(金)以後、AWSインテグレーションを利用したAWS WAF Classicのホスト追加やメトリック取得ができなくなります。

前回お伝えさせていただいた通り、AWS WAF Classicのサポート終了後もAWS WAFに関しましては引き続き監視が可能です。
すでにAWS WAFへの移行を済まされた方もおられるかと思いますが、現在もAWS WAF Classicの監視を行っているユーザーのみなさまにおかれましては、AWS WAFへの移行をお願いいたします。