プラグインによるコマンド実行に対して環境変数を指定できるようになりました ほか

こんにちは。Mackerelチーム CRE の井上(id:a-know)です。

早いもので、12月も折り返し・今年も残すところ半月です。お仕事に忘年会に、と、皆さんきっとお忙しいところかと思います。 Mackerelが継続している毎週アップデートも、来週お知らせするものが今年最後のアップデート内容となります。

年末年始を穏やかに過ごせるよう、2017年のラストスパートを乗り切っていきましょう。

それでは、今週のアップデート内容です。

プラグインによるコマンド実行に対して環境変数を指定できるようになりました

以下のような設定を conf ファイルに追記することで利用可能な、Mackerel のプラグイン。

[plugin.metrics.mysql]
command = "ruby /path/to/mysql.rb --username user --password password"

command に指定した文字列をエージェントが実行し、その結果得られた標準出力(もしくはリターンコード)をもとに Mackerel 本体に対して結果の投稿をおこなう、非常に便利なしくみです。

今週のアップデートで、このプラグインの仕組みよるコマンド実行に対して、環境変数を指定できるようになりました。 以下のような指定方法になります。

[plugin.metrics.mysql]
command = "ruby /path/to/mysql.rb"
env = { "MYSQL_USERNAME" = "user", "MYSQL_PASSWORD" = "password" }

現在公式として提供しているプラグインにおいても、その内部で用いるミドルウェアのパスワード設定などを環境変数経由でおこなえるよう、順次アップデートを実施していきます。

この機能は、チェックプラグイン、メタデータプラグインでも同様に利用することが可能です。ぜひご活用ください!

設定パスワードの強度ポリシーを見直し、セキュリティ強度の弱いパスワードでも設定可能にしました

今週のアップデートにより、以下の2点についてアップデートを実施しました。

  • 設定パスワードの強度ポリシーを見直しました
  • セキュリティ強度の弱いパスワードは設定できないようにしていましたが、これを無視できるようにしました

f:id:mackerelio:20171214185155p:plain

強度チェックを敢えて無視するオプションについて、現在Mackerelでは、GoogleやGitHubによる認証を設定していただければパスワード認証を削除することもできるようになっていますので、これらと組み合わせて適切に活用していただければと思います。

Mackerel 関連 OSS をアップデートしました

以下のとおり、mackerel-agent をはじめとした各種 OSS をアップデートしました。コントリビュートくださった皆様、いつもありがとうございます!

mackerel-agent v0.48.1

  • プラグインによるコマンド実行に対して環境変数を指定できるようになりました(上述)
  • custom_identifier の取得や、IaaSのメタ情報の収集対象を選択するためのオプション cloud_platform を追加しました

mackerel-agent-plugins v0.40.0

  • mackerel-plugin-h2o を追加しました
  • [redis] プラグインが内部的に用いている CONFIG コマンドがそのまま利用できない場合でも利用可能になりました
    • -config-command オプションにより指定します。
  • [redis] レプリケーション遅延のメトリックが新たに取得可能になりました

mkr v0.24.1