Mackerelのログ機能をオープンβ版として公開しました!

Mackerelのログ機能をオープンβ版として公開しました

お待たせいたしました!本日2026年7月16日(木)、Mackerelのログ機能をオープンβ版として公開しました。

この機能でどのような課題を解こうとしているのかは、以前の事前告知記事にまとめています。

mackerel.io

では、ご利用条件や機能の使い方、ログの送信方法、そして正式リリースに向けた今後の予定を順にご案内します。

目次

β版の対象とご利用条件

ご利用可能なアカウント

β版は、Mackerelをお使いのお客様であれば基本的にご利用いただけます。フリープラン、スタンダードプランおよびそのトライアルのいずれをご利用の場合でも対象となります。

ただし、パートナープログラム経由でご契約いただいている場合など、一部の環境では利用できないことがございます(この扱いは正式版でも同様となる予定です)。

β期間中の料金

β期間中は、ログ機能のご利用に料金は発生しません。送信いただいたログについても、正式リリース後にさかのぼって課金することはありません。

利用開始までの手順

Mackerelにログイン後、サイドバーに表示される「ログ」項目からログ機能の画面にアクセスできます。初回のセットアップで必要な作業は、後述の「ログの送信方法」をあわせてご確認ください。

サイドバーに表示される「ログ」項目

ログ機能の画面にアクセスした後は、「ログの検索を開始」ボタンを押してログを検索する画面に移動します。

Mackerelログ機能 画面イメージ0

β期間中の制約

β版において、機能面で制約は設けていません。後述のとおりログの保存期間は正式版で30日間を予定しておりますが、β版においても同じ保存期間でお試しいただけます。

ただし、β版という性質上、次の点はご了承ください。

  • β版という位置づけのため、お預かりしているログデータの保持を保証することはできません
  • 機能改善や不具合修正のため、臨時のメンテナンスを実施する場合があります
  • 著しく大量のログデータの送信が確認された場合等、該当のオーガニゼーションにおいてログデータの送信に制限を設ける場合があります
  • 臨時メンテナンス等の結果、データが消失する可能性があります

ログ機能でできること

サービスからログを絞り込んで探す

ログを検索する画面では、まず対象のサービスを選び、そこから条件を絞り込んでいく流れになっています。クエリを書かなくても、見たいログにたどり着けるように設計しました。

Mackerelログ機能 画面イメージ1

操作の流れは次のようになります。

1. サービスの選択

サービスは、OpenTelemetryにおける service.namespace (サービス名前空間)と service.name (サービス名)の組み合わせで識別されます。複数のシステムからログが送信されている場合でも、どのシステムのどのサービスから送られたログかを区別できます。

2. 検索したいメッセージの入力

ログの本文から検索したい文字列がある場合は、メッセージ欄に入力します。見たいログの内容がある程度わかっている場合に役立ちます。入力しない場合は、選択したサービスのログをすべて表示します。JSON形式で送られてきた構造化ログであれば、フィールド名と値の組み合わせを指定して検索することもできます。

3. ログレベルの選択

ログに付与された重要度(ログレベル)をもとに、検索結果を絞り込めます。デフォルトでは、障害対応の場面で確認することが多い ERRORWARN が選択されています。ログレベルの情報が付与されていない場合は、UNSPECIFIED として検索結果に表示されます。

構造化ログを画面から絞り込む

JSON形式で送られてきた構造化ログは、属性と値を画面上で選んでいくだけで検索条件を組み立てられます。「この属性の値を持つログだけを見たい」といった場面で、クエリを書かずにご利用いただけます。

Mackerelログ機能 画面イメージ2

検索条件を保存してチームで共有する

たどり着いた検索条件は、名前を付けて保存できます。保存した検索条件はチーム内で共有され、他のメンバーも同じ条件をワンクリックで呼び出せます。

Mackerelログ機能 画面イメージ3 Mackerelログ機能 画面イメージ4

チーム検索履歴

保存しなくても、自分やチームのメンバーが行った検索はチーム検索履歴として残ります。「あの人が昨日見ていた検索条件をもう一度なぞりたい」というときに、履歴から呼び出してご利用いただけます。

Mackerelログ機能 画面イメージ5

ログの送信方法

Mackerelへのログの送信には、OpenTelemetryを利用します。OpenTelemetryコレクターを経由してMackerelに送る構成となっており、次の2つの方法をご用意しています。

  • OTelログブリッジやOTel SDKを利用する方法:アプリケーションから出力されるログをOTelログブリッジやOTel SDK経由でOpenTelemetryコレクターに送り、コレクターからMackerelへ送信します
  • ログファイルを読み取る方法:すでに出力されているログファイルを、OpenTelemetryコレクターのレシーバーで読み取り、Mackerelへ送信します

技術的には、OpenTelemetryコレクターを経由せず、アプリケーションからMackerelへ直接ログを送信することもできます。ただし、実運用では不要な情報のフィルタリングや機微情報のマスキングといった要件が発生しやすく、コレクター側でフィルタや変換をまとめて行えば、アプリケーション側の実装をシンプルに保てます。そのため、基本的にはOpenTelemetryコレクターを経由する構成をおすすめしています。

すでにOpenTelemetryをお使いの環境であれば、コレクターへのエクスポーターを追加していただくかたちで取り入れられます。具体的な設定手順や対応フォーマットの詳細は、ヘルプページにまとめています。

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ログに含める情報についてのご注意

β版か正式版かを問わず、Mackerelへ送信するログには、個人情報や認証情報といったセンシティブな情報を含めないようご注意ください。送信されたログはチーム内で検索や参照の対象となるため、意図せず機微な情報が共有されてしまうのを防ぐ必要があります。

コレクター経由の構成であれば、送信前にコレクター側でフィルタや変換を挟むことで、機微な情報を除外できます。具体的な設定方法は、フィルタリングとサンプリングによるログデータ量の最適化 - Mackerel ヘルプ にてご案内しています。

正式リリースと料金体系

正式リリースの予定

Mackerelのログ機能の正式リリースは、2026年の秋頃を予定しています。β期間中にいただいたフィードバックを反映しながら、正式リリースに向けて開発を進めます。

料金体系

正式リリース後は、Mackerelへ取り込んだログのデータ量に応じて課金される、いわゆるインジェスト課金の方式を採用します。料金は70円/GB(税抜)*1*2で、取り込み量のみが課金対象となります。

Mackerel側で保持しているデータ量に対する課金や、ログを検索するなどのクエリ実行時の課金は発生しません。

各プランのご利用条件

正式リリース以降、ログ機能のご利用条件はプランによって異なります。

トライアル期間

新規に作成したオーガニゼーションでは、スタンダードプラン相当の機能をトライアル期間として2週間無料で利用できます。期間中、1TBまでログを送信いただけます。

なお、期間中にスタンダードプランのご契約に進まない場合は、トライアル期間終了後にフリープランに移行します。

フリープラン

月間1GBまでログを送信いただけます。保存期間は30日間で、スタンダードプランと同等です。

トライアルやスタンダードプランからフリープランへ移行された場合の扱いは、次のとおりです。

  • 移行前に送信されたログは、1GBを超えていても保存期限(30日間)までは参照できます
  • 移行した月にすでに1GB以上を送信済みだった場合、その月の残り期間は新たにログを送信できません。翌月からは通常どおり月間1GBまで送信できます

スタンダードプラン

スタンダードプランにはトライアル期間やフリープランにある送信量の制約はありません。ただし、著しく大量のログデータの送信が確認された場合等、該当のオーガニゼーションにおいてログデータの送信に制限を設ける場合があります。

金額面について、ログ機能には無料枠はなく、最低利用料金の対象となります。ホストの登録やスパンの投稿がなく、ログだけを送信されている場合は、ログの取り込み金額の合計が最低利用料金(2,180円・税込)に満たないときには2,180円に切り上げられます。

β版から正式版への移行について

Mackerelのログ機能がβ版から正式版に移行するタイミングで、いくつかの点が変わります。一方で、そのまま引き継がれるものもあります。

変わらない点

  • ログの保存期間は、β版と正式版のいずれも30日間です
  • β期間中に送信いただいたログは、保存期間内であれば正式リリース後もそのまま参照できます
  • 保存した検索条件はそのまま引き継がれます

変わる点

  • 正式リリース以降に取り込まれたログは、データ量に応じた料金(70円/GB・税抜)の対象となります
  • プランによって、月間の送信量や最低利用料金の取り扱いが変わります(詳しくは前述の「プランごとのご利用条件」をご参照ください)

利用を継続する場合の手続き

正式版として引き続きご利用される場合、特別な設定は必要ありません。これまでと同じようにログを送信いただくと、正式版としてのご利用が始まります。正式リリース日以降に取り込まれたログから、スタンダードプランの場合は課金対象となります。トライアル期間およびフリープランでは課金対象とはなりませんが、上記のとおりインジェスト量の上限に逹すると送信できなくなります。

利用を停止する場合の手続き

スタンダードプランをご利用中で正式版での利用を希望されない場合は、β期間中にログの送信を停止してください。正式リリース日をまたいだままログを送り続けると、その分が課金対象となりますのでご注意ください。

フィードバックのお願い

β版を公開する理由のひとつは、実際にご利用いただいたみなさまの声をうかがいながら、機能を改善していきたいと考えているからです。お気づきの点があれば、お聞かせいただけると助かります。

次のような観点について、ご意見をお聞かせください。

  • 検索や絞り込みの操作が、思い描いた通りに進められたか
  • 検索条件の保存や共有がチームでの調査に役立ったか
  • 不足している機能や、こんな使い方ができたら良いというご要望

フィードバックは、お問い合わせ窓口よりお寄せください。いただいたご意見は、開発チームで確認していきます。

今後の機能拡張

β版の公開時点では実装が間に合わなかったものの、今後追加していきたいと考えている機能があります。なお、ここでお伝えする内容は構想段階のものであり、提供をお約束するものではありませんので、その点はご了承ください。

  • ログからアラートを作成できるようにする機能:ログに特定の文言が含まれていた場合に、Mackerelからアラートを発報できるルールを設定できるようにする予定です
  • アラートから関連するログをたどれるようにする機能:ログを起点に作成されたアラートが発報された際、関連するログをアラート画面からも参照できるようにする予定です
  • MCPサーバーからログを扱えるようにする機能:公開APIと合わせて、MackerelのログをMCPサーバー経由で取り出せるようにする予定です

優先順位や具体的な提供時期は、β期間中にいただくフィードバックも踏まえて検討します。

関連するイベントのご案内

ログ機能の公開にあわせて、いくつかのイベントを開催したり出展したりする予定です。直接お話しできる機会としてもご活用いただけると幸いです。

まずは、7月20日(月・祝)に開催されるPHPカンファレンス2026にスポンサー協賛し、開催当日は出展ブースにてログ機能β版をご紹介する予定です。PHPカンファレンス2026へのスポンサー協賛については、下記の記事をご覧ください。

mackerel.io

また、正式版リリースにあわせてリリースイベントも計画中です。詳細は後日お知らせいたします。

おわりに

Mackerelのログ機能は、これまで個人の経験に頼りがちだったログ調査を、チーム全体で再現できる仕組みにしていくことを目指しています。今日のオープンβ版公開は、その第一歩です!

まずは実際にお試しいただき、使い心地や改善してほしい点をお聞かせください。みなさまからのフィードバックを踏まえながら、正式リリースに向けて機能を整えていきます。

*1:データ量は切り上げで計算します。例えば1.1GBの取り込みがあった場合、金額は140円(税抜)となります。

*2:単位はギガバイト(109)です。似た単位にギビバイト(230)がありますが、こちらではありません。