こんにちは!Mackerel チーム CRE の五十嵐(id:masarasi)です。今回のアップデート内容をお知らせいたします。
- APMのトレースに関するアップデート
- check-diskの仕様を変更しました
- AzureインテグレーションのPostgreSQL Single ServerおよびMySQL Single Serverの連携機能を廃止しました
APMのトレースに関するアップデート
フィルターでスパンを検索できるようになりました
トレースタブのフィルター条件にて、トレースだけでなくスパンを検索できるようになりました。検索モードのスパンを選択することでスパン検索モードになります。スパン名や属性など条件を入力して「適用」ボタンを押すと、条件に一致するスパンの一覧がトレース一覧の代わりに表示されます。フィルター条件を何も設定していない場合は、すべてのスパンが一覧表示されます。


スパン一覧ではカラムにスパンの属性値を追加できます
スパン一覧では、一覧の右上にある「表示カラム選択」ボタンから、カラムの表示・非表示を切り替えたり、任意の属性値をカラムに追加したりできます。たとえばデータベースのクエリの内容を確認しながらスパンの探索を行うことができます。


トレースやスパンの投稿数を確認できるようになりました
トレースタブはデフォルトではレイテンシーの分布(ヒストグラム)が表示されますが、右上の「トレース数」ボタンをクリックすることで、トレースの投稿数のグラフに切り替えられるようになりました。トレースの投稿数の推移を見ることで、リクエストの推移を知るのに役立ちます。


なお、スパン一覧を表示している場合には「トレース数」ボタンの代わりに「スパン数」ボタンが表示され、ボタンをクリックするとスパンの投稿数のグラフが表示されます。スパン数の推移を見ることで、データベースへの呼び出しなど、特定の処理の実行回数の推移を知るのに役立ちます。また、APM機能はトレースのスパン投稿数による課金となっていますが、サービスごとのスパンの投稿数を把握することで、料金を見積もるのにも役立ちます。

グラフの粒度は表示する期間に応じて変化します。1分粒度で投稿数を確認したい場合は、表示期間を4時間未満にしてください。
トレースやスパンの投稿数のグラフについては、今後もさらに便利になるアップデートを予定していますのでご期待ください!
check-diskの仕様を変更しました
OSのパーティションの容量を監視するチェックプラグインである、check-diskプラグインについて仕様変更を行いました。
check-diskは実行された際に、OSのすべてのパーティションの情報を取得したうえで監視を行うという仕組みになっています。その際、いずれか1つでもパーティションの情報が取得できなかった場合、これまではUnknownアラートが発生していましたが、--path
の指定があり、--path
に指定したパーティションの情報が取得できた場合には、監視が実行されるようになりました。
また、--path
を複数指定している場合に、そのうちのいずれかが存在しないパーティションであったり、パーティションが重複していたりしても、これまではエラーにならず実行されていましたが、本変更に伴いエラーが発生するようになっていますのでご留意ください。
アップデート版は以下の最新バージョンを適用することでご利用いただけます。
- Linux環境:mackerel-check-plugins v0.50.0
- Windows環境:mackerel-agent v0.85.2
AzureインテグレーションのPostgreSQL Single ServerおよびMySQL Single Serverの連携機能を廃止しました
AzureのSingle ServerはすでにAzureでの提供が終了しているため、AzureインテグレーションのPostgreSQL Single ServerおよびMySQL Single Serverの連携機能を廃止しました。Azureインテグレーションの編集画面において、選択および設定の変更ができない状態になっております。Azureインテグレーション設定の一覧画面にはまだ表示された状態となっていますが、こちらも近日中に削除予定です。
なお、機能の廃止後、ホストの退役は行われませんので、Single Serverのホストが退役せずに残っている場合には、お手数ですが必要に応じて退役処理を行ってください。ご理解のほどお願いいたします。