2024年8月以降(2024年7月ご利用分以降)、領収書をメールでも送付いたします ほか4件のアップデートのお知らせ

こんにちは、MackerelチームCREの武藤( id:kmuto )です。夏本番が近づく中、Mackerelも熱量を上げて開発を進めています。今回のアップデート内容をお知らせいたします。

【予告】2024年8月以降(2024年7月ご利用分以降)、領収書をメールでも送付いたします

Mackerelのご利用分としてクレジットカードでお支払いいただいた領収書は、決済完了メールやMackerel Webコンソールのリンクからダウンロードすることができます。しかし、外部決済サービスの仕様変更に伴いダウンロードできる期間が30日に限られてしまうようになったことで、ユーザーの皆さまには長らくご不便をおかけしておりました。

2024年8月以降(2024年7月ご利用分・2024年8月1日決済)、これまでMackerelから送付していた決済完了メールに加えて、クレジットカードによりお支払いいただいたMackerel利用料の領収書を、外部決済サービスのStripeからメールで送信します。これまでダウンロードできた領収書と同様に、適格簡易請求書(簡易インボイス)対応のものとなります。

領収書メールは、receipts+acct_1DCHTLK8x8YyOOGH@stripe.com というメールアドレスから、オーガニゼーションのオーナー権限を持つユーザーの方のみに対して発送されます。オーガニゼーション設定のメール設定に追加した課金関連のメールアドレスへはこれまでどおりの決済完了メールが送信されますが、この領収書メールは送信されません。

クエリグラフのPromQLクエリ言語でincrease()関数を利用できるようになりました

MackerelはOpenTelemetry形式のメトリックを受け付け、それをカスタムダッシュボードや監視ルールにおいてPromQLクエリ言語で抽出したクエリグラフとして表示あるいは監視できます。

このたび、MackerelでサポートするPromQLの機能としてincrease()関数を追加しました。increase()関数は、範囲ベクトルの個々の時系列のカウンター(単調増加するメトリック)の値の指定時間範囲での増加量を返します。

以下のPromQLクエリは、メトリックapp.frontend.requestsのうちラベル名statusの値が500のメトリックを表します。

app.frontend.requests{status="500"}

上記では単調増加で増分がわかりにくいため、increase()関数を使って5分(5m)範囲での増加量を求めてみます。

increase(app.frontend.requests{status="500"}[5m])

現在MackerelがサポートしているPromQLの機能については、以下のドキュメントをご参照ください。

mackerel.io

mkrのorgサブコマンドでも--jqオプションを利用できるようになりました

MackerelのCLIツールであるmkrを使うと、Mackerelのさまざまな情報をJSON形式で取得できます。さらにmkrはJSONフィルタの事実上の標準であるjq文法でこの結果を加工できる仕組みも内包しており、--jqオプションを使ってこれを利用できます。

mkr orgはオーガニゼーションの名前や管理名を取得するサブコマンドですが、取得用サブコマンドの中で唯一--jqオプションをサポートしていませんでした。mkr v0.58.0(Windowsではmackerel-agent v0.82.0に内包)でこれを修正し、mkr org--jqオプションが利用できるようになりました。

$ mkr org
{
    "name": "mackerel-bizdemo",
    "displayName": "Mackerel🐟デモ環境"
}
$ mkr org --jq '.name'
mackerel-bizdemo
$ mkr org --jq '.displayName'
Mackerel🐟デモ環境

jq文法を使いこなすことで、別途プログラムを作らずともMackerelの情報をさまざまに加工できるので、ぜひmkrの--jqオプションをご活用ください!

mackerel-plugin-mailqおよびcheck-mailqにおいて、キュー内の滞留件数が1件のときに検出されない問題を修正しました

メールサーバー内のキューの滞留を監視するプラグインとして、メトリックで表すmackerel-plugin-mailqと、存在をチェックするcheck-mailqがあります。キュー内に滞留しているメールの数が1通だけだった場合に0と数えられてしまう(check-mailqの場合はアラートが発報されない)不具合があったため、正しく1と数えられるように修正いたしました。

mackerel-plugin-mailqはmackerel-agent-plugins v0.83.0、check-mailqはmackerel-check-plugins v0.47.0にて対応しています。

こちらの修正はyongjiajunさんにコントリビュートいただきました、ありがとうございます!

check-redisのreachableサブコマンドの失敗時応答をUNKNOWNではなくCRITICALで返すように変更しました

Redisのチェック監視プラグインのcheck-redisには、Redisサーバーに到達しているかどうかを確認するreachableサブコマンドがありますが、これまでは到達成功時にOK、到達失敗時にUNKNOWNを返していました。MackerelにおいてUNKNOWNは監視できていないという意味であり、到達性のチェック監視結果として違和感は否めません。

mackerel-check-plugins v0.47.0にてcheck-redisのreachableサブコマンドの挙動を変更し、ほかのチェック監視同様に失敗時にはCRITICALを返すようになりました。従来の挙動(OK/UNKNOWNの返答)を前提に運用されていた場合はご注意ください。

AWS Summit Japan 2024でのMackerelブースへのご来場、ありがとうございました!

6月20日・21日に幕張メッセで開催されたAWS Summit Japan 2024にMackerelもブース出展し、多くの方に訪れていただきました。改めて御礼申し上げます。

すでにMackerelをご利用されている、あるいは過去にご利用されていたユーザーさまからは、激励や今後の機能拡充要望のお言葉を多数いただきました。ご期待に応えられるよう、価値を提供する機能開発を引き続き進めて参ります!