カスタムメトリックのグラフ定義で選択できる単位を追加しました ほか

こんにちは。Mackerelチーム CRE の五十嵐( id:masarasi )です。今回のアップデート内容をお知らせします。

カスタムメトリックのグラフ定義で選択できる単位を追加しました

グラフ定義の単位で新たに以下が選択できるようになりました。ネットワーク帯域や応答時間などのメトリックを投稿する際にご利用ください。

  • seconds(秒)
  • milliseconds(ミリ秒)
  • bits/sec(ビット毎秒)

なお、これはあくまで表示を変更するための機能であり、選択した単位に応じてメトリックの値は変換されませんのでご注意ください。たとえば元の値が 3000ms(単位: milliseconds)の場合に単位を seconds に変更すると表示は 3000s になります。

また、Mackerel では seconds を標準の時間の単位として開発を行っております。ユーザーのみなさまが新しくプラグイン開発をされる場合は seconds の利用を推奨いたします。

グラフ定義はホスト詳細画面の各カスタムメトリックグラフの右上にある歯車のアイコンから変更ができます。

カスタムメトリックグラフ

グラフ定義画面

グラフの表示期間で 6M(6ヶ月)が選択できるようになりました

これまでグラフコントローラーで選択できるグラフの表示期間は 1M(1ヶ月)の次が 1Y(1年)でしたが、 新たに 6M(6ヶ月)が選択できるようになりました。中期的な傾向を見たい時にご活用ください。

グラフコントローラー

AWS インテグレーションの ElastiCache 連携により取得できるメトリック対象を追加しました

先日以下でお知らせした通り、AWS インテグレーションの ElastiCache 連携により取得できるメトリック対象を追加しました。新たに認証や帯域制限に関するメトリックがご利用いただけます。

mackerel.io

なお、事前にお知らせしていた Redis の GlobalDatastoreReplicationLag については実装を見送ることになりました。現在 ElastiCache 連携で取得できるメトリックについては以下のヘルプをご確認ください。

mackerel.io

Ubuntu 22.04 LTS をサポート対象 OS に追加しました

新たに Ubuntu 22.04 LTS をサポート対象 OS に追加しました。現在の Mackerel の対応環境は以下のヘルプをご確認ください。

mackerel.io

Ubuntu / Debian の新規ホスト登録コマンドで apt-key の警告が表示されないよう対応しました

比較的新しいバージョンの Ubuntu / Debian で新規ホスト登録のコマンドを実行した際、Mackerel エージェントのインストール時に apt-key の警告が表示されていました。apt-key コマンドは現在非推奨となっているため、代替コマンドへの変更を行うことで警告が表示されないよう対応しました。

cgroup v2 を採用している OS で mackerel-plugin-docker によるメトリックの取得ができない不具合を修正しました

cgroup v2 を採用している OS (Debian 11、Ubuntu 22.04 等)において、mackerel-plugin-docker によるメトリックの取得ができない不具合を修正しました。また、本修正に合わせて過去の古い Docker を対象にしたメトリック取得の実装を削除しました。以下のバージョン以降 --method File によるメトリックの取得はサポートされませんので、現在使用されている方でバージョンアップをされる際は設定の見直しをお願いいたします。

  • mackerel-agent-plugins 0.72.0
  • mackerel-agent の Docker イメージ 0.72.14

なお、cgroup v1 と cgroup v2 の OS ではそれぞれ取得できるメトリックが異なります。詳しくは下記の README をご確認ください。

github.com

本修正はユーザーの方からの PR によって修正されました。この場を借りて感謝を申し上げます。