
2026年11月1日(日)、Mackerelのログ機能を正式リリースします。Mackerelのログ機能は、サービス単位でログを検索し、調査に使った検索条件をチームで共有できる機能です。β期間中にご利用いただき、フィードバックをお寄せくださったみなさま、ありがとうございます。
「熟練者の知見を、チームの力に」という開発コンセプトのもと、7月16日のオープンβ版公開を経て、事前にお知らせしたとおり、11月1日より正式版として提供します。
また、このリリースを記念して、11月25日にささやかながら「Mackerelログ機能リリースパーティー」を開催いたします。ぜひお気軽にご参加ください。
目次
- β版をご利用中のみなさまへ
- Mackerelのログ機能とは
- 使いはじめかた
- 正式リリース以降の料金体系
- 販売店および販売店経由でご利用のお客様へ
- 今後の機能拡張について
- 「Mackerelログ機能リリースパーティー」を開催します
- イベント(ブース出展)のご案内
- おわりに
β版をご利用中のみなさまへ
正式リリースに伴い、ログ機能の料金とプランごとの利用条件が変わります。
スタンダードプラン
11月1日以降に取り込むログが、70円/GB(税抜)の課金対象になります*1。ログ機能の無料枠はなく、最低利用料金の対象となります。保存や検索の実行に対する追加の課金はありません。
トライアル期間とフリープラン
課金は発生しませんが、送信量に上限があります。新規オーガニゼーションの2週間のトライアル期間中は1TBまで、フリープランでは月間1GBまで送信できます。
継続利用の設定とデータ
設定の変更は不要です。保存期間は引き続き30日間で、β期間中のログも保存期間内であれば参照できます。保存済みの検索条件も引き継がれます。
スタンダードプランでログの送信を続けている場合は、11月1日以降の取り込み分から課金されます。料金の計算方法やプラン変更時の扱いなど、詳しい条件は正式リリースの事前告知をご確認ください。
サポートの公式化
正式リリースに伴い、公式サポートの対象となります。
Mackerelのログ機能とは
チームでログを調査するために
障害対応でログを調べるとき、必要な情報を見つけるまでに時間がかかることがあります。アプリケーションやデータベースなどでログの出力先が異なり、まずどのホストのどのファイルを見るべきかを探す必要があるためです。本番環境へのアクセスが制限されている現場では、ログを取得できるメンバーの対応を待つこともあります。
ログを手に入れた後も、「どのログを、どの条件で調べるか」という知識が特定のメンバーに偏っていると、障害対応の負荷がその人に集中します。JSON形式の構造化ログも、キーと値を読み解いて絞り込める環境がなければ、含まれる情報を調査に生かしにくくなります。
Mackerelでは、送信されたログをWebコンソールに集約し、本番環境に直接ログインせずに検索できます。構造化ログは画面上で値を選んで絞り込めるため、専用のクエリ言語を覚える必要はありません。検索条件をメモとともに保存したり、他のメンバーの検索履歴を参照したりすることで、経験のあるメンバーが使った条件を次の調査の出発点にできます。
メトリック、トレース、ログをMackerelで扱う
ログ機能の正式リリースにより、MackerelではOpenTelemetryに準拠したメトリック、トレース、ログの3つのシグナルが正式版として揃うことになります。メトリックでは数値の変化を、トレースではリクエストがたどった処理の流れを、ログでは個々の処理で起きた出来事を確認できます。なお、Mackerelには従来からのホストメトリックやサービスメトリックもありますが、ここで扱うOpenTelemetry準拠のメトリックは「ラベル付きメトリック」のことを指します。
メトリックで異常に気づき、トレースで処理の流れを追い、ログで詳細を確認する。これらのデータをMackerelに送信することで、一連の調査をMackerel内で進められます。Mackerel APMのトレースとログを関連付けておけば、処理の流れとそのときの記録を行き来しながら調べられます。
ログ機能の概要や活用シーンは、Mackerelのログ機能のヘルプでもご紹介しています。
ログ機能でできること
サービス単位での検索
複数のホストやコンポーネントが出力したログを、サービス単位でまとめて探せます。

クエリを書かずに絞り込み
キーワード、6段階のログレベル(TRACE、DEBUG、INFO、WARN、ERROR、FATAL)、属性を組み合わせて検索できます。検索結果に表示されている構造化ログ(JSON)の値をクリックして、その値で絞り込んだり、除外したりできます。

時間分布と周辺ログの確認
件数の推移を棒グラフで表示し、ERRORやFATALを含む時間帯は赤色で区分して表示します。ドラッグで時間範囲を絞り、個々のログの前後も確認できます。

チームでの共有
検索条件にメモを添えて保存し、スターを付けて優先表示できます。オーガニゼーション内の検索履歴から、他のメンバーが使った条件を呼び出せます。

Mackerel APMとの連携
トレースから関連するログへ、あるいはログから対応するトレースへ相互にたどれます(ログにトレースIDが含まれ、対応するトレースがMackerelに保存されている必要があります)。

データの持ち出し
表示中のログは、ファイルでのダウンロードやクリップボードへのコピーが可能です。

詳しい操作方法は、ログの検索・分析のヘルプをご覧ください。
MCPサーバー対応(AI連携)
Mackerelのログは公開APIに加えてMCPサーバー経由でも取り出せます。AIエージェントにMCPサーバーを接続することで、ログからの原因調査や分析をAIに任せることも可能になります。
Mackerel MCPサーバーの具体的な活用方法や導入手順は、以下の記事をご覧ください。
使いはじめかた
Mackerelでログ機能を使い始める手順は以下の3ステップです。
- OpenTelemetryコレクターを設定する
- ログを送信する(OTel SDK/ログブリッジ利用、またはログファイル読み取り)
- Mackerelコンソールで検索・分析を開始する
詳しい設定方法や送信手順、機微情報のフィルタリング等については Mackerel にログを送信する(ヘルプ)をご確認ください。
正式リリース以降の料金体系
正式リリース後は、Mackerelへ取り込んだログのデータ量に応じて課金される、いわゆるインジェスト課金の方式を採用します。Mackerel側で保持しているデータ量に対する課金や、ログを検索するなどのクエリ実行時の課金は発生しません。
ログ機能のご利用条件はプランによって異なります。
各プランのご利用条件
トライアル期間
新規に作成したオーガニゼーションでは、スタンダードプラン相当の機能をトライアル期間として2週間無料で利用できます。期間中、1TBまでログを送信いただけます。
なお、期間中にスタンダードプランのご契約に進まない場合は、トライアル期間終了後にフリープランに移行します。
フリープラン
月間1GBまでログを送信いただけます。保存期間は30日間で、スタンダードプランと同等です。
トライアルやスタンダードプランからフリープランへ移行された場合の扱いは、次のとおりです。
- 移行前に送信されたログは、1GBを超えていても保存期限(30日間)までは参照できます
- 移行した月にすでに1GB以上を送信済みだった場合、その月の残り期間は新たにログを送信できません。翌月からは通常どおり月間1GBまで送信できます
スタンダードプラン
スタンダードプランにはトライアル期間やフリープランにある送信量の制約はありません。ただし、著しく大量のログデータの送信が確認された場合等、該当のオーガニゼーションにおいてログデータの送信に制限を設ける場合があります。
金額面について、ログ機能には無料枠はなく、最低利用料金の対象となります。ホストの登録やスパンの投稿がなく、ログだけを送信されている場合は、ログの取り込み金額の合計が最低利用料金(2,180円・税込)に満たないときには2,180円に切り上げられます。
利用継続・停止の手続きについて
利用を停止する場合の手続き
スタンダードプランをご利用中で正式版での利用を希望されない場合は、10月31日(土)までのβ期間中にログの送信を停止してください。11月1日の正式リリース日をまたいだままログを送り続けると、その分が課金対象となりますのでご注意ください。
利用を継続する場合の手続き
正式版として引き続きご利用される場合、特別な設定は必要ありません。これまでと同じようにログを送信いただくと、正式版としてのご利用が始まります。正式リリース日以降に取り込まれたログから、スタンダードプランの場合は課金対象となります。トライアル期間およびフリープランでは課金対象とはなりませんが、上記のとおりインジェスト量の上限に達すると送信できなくなります。
販売店および販売店経由でご利用のお客様へ
販売パートナー経由でMackerelをご利用のお客様には、原則としてログ機能を提供しておりません。ただし、当社と販売パートナーの間で個別に合意している場合に限り、その条件に従って提供いたします。ログ機能のご利用可否については、ご契約の販売パートナーにお問い合わせください。
今後の機能拡張について
より便利にお使いいただけるよう、今後はアラートとの連携強化をはじめとする様々な機能の拡張を順次進めていく予定です。具体的には、ログに特定の文言が含まれていた場合に、Mackerelからアラートを発報できるルールの設定や、ログを起点に作成されたアラートが発報された際、関連するログをアラート画面からも参照できる仕組みを計画しています。なお、これらは構想段階のものであり、提供をお約束するものではありませんので、その点はご了承ください。
「Mackerelログ機能リリースパーティー」を開催します
今回のリリースを記念して、2026年11月25日(水)に、はてな東京オフィスにて「Mackerelログ機能リリースパーティー」開催いたします。
詳細は下記のconnpassページをご覧ください。皆様とお話できることをMackerelチーム一同、楽しみにしております。ぜひお気軽にご参加ください。
イベント(ブース出展)のご案内
Mackerelでは、11月18日・19日に有明セントラルタワーホール&カンファレンスで開催される『CloudNative Days 2026 Winter』にスポンサー協賛し、会場ではMackerelブースも出展します。また、11月18日から20日までインテックス大阪で開催される『Japan IT Week 関西 2026』にブース出展いたします。両会場のMackerelブースにて、Mackerelのログ機能をぜひお試しください。
おわりに
メトリックで異常に気づき、トレースで処理の流れを追い、ログで詳細を確認する。3つのシグナルがそろったMackerelで、問題の発見から原因を探るまでの調査を進められます。その過程で使ったログの検索条件を、使いどころを伝えるメモとともにチームに残すことで、次に対応するメンバーも過去の知見を生かして調査を始められます。
熟練者の知見を、チームの力に。
*1:GBは10の9乗バイトです。取り込み量はGB単位で切り上げて計算されます。たとえば1.1GBを取り込んだ場合は140円(税抜)となります。