Red Hat Enterprise Linuxおよびその派生の多くのLinuxディストリビューションにエージェントが正式対応しました ほか

こんにちは。Mackerelチーム CRE の武藤( id:kmuto )です。2023年最初となる、今回のアップデート内容をお知らせします。

Red Hat Enterprise Linuxおよびその派生の多くのLinuxディストリビューションにエージェントが正式対応しました

多くのご要望をいただいておりました、Red Hat Enterprise Linuxおよびその派生のLinuxディストリビューションへのMackerelエージェントの対応強化をこのたび行いました。

Red Hat Enterprise Linux 8、9および、以下のRed Hat Enterprise Linux派生ディストリビューションで、Mackerelエージェントのインストール・動作が正式にサポート対象となります。

  • CentOS 7
  • CentOS Stream 8、9
  • MIRACLE LINUX 8、9
  • AlmaLinux 8、9
  • Rocky Linux 8、9

詳細については以下をご覧ください。

mackerel.io

CentOS 8のサポートを終了しました

上記に伴い、CentOS 8のサポートを終了しました。インストール済みのMackerelエージェントは引き続きご利用いただけますが、不具合などが発生してお問い合わせをいただいても、サポートしかねる場合があることをご了承ください。

アクセシビリティの改善を行いました

昨年はMackerelのWebコンソールについてアクセシビリティの改善を多く行ってきましたが、本年もより多くの方々に使いやすくなるよう、改善を進めています。

スクリーンリーダーおよびVoice Overで主画面に簡単にジャンプできるようになりました。また、サイドバーのリンクが現在のページと一致するときには「現在のページ」と読み上げられるようになりました。

各画面において、以下の要素にキーボードでフォーカスできるようになりました。

  • ミュートボタン
  • 所属オーガニゼーション名および切り替えボタン
  • ホストグラフの全画面モニターの表示切り替えボタン
  • 歯車メニュー
  • 各設定開閉ボタン
  • 検索結果の件数表示(「○○ Results」)

このほかにも、いろいろな画面の多数の要素がキーボードでフォーカスできるようになっています。ぜひお試しください。

複数のホストのステータスを一括で更新するAPIが加わりました

新たなAPIの/api/v0/hosts/bulk-update-statusesを使うと、複数のホストのステータスを一括で standbyworkingmaintenancepoweroff のいずれかに設定できます。

詳細は以下をご参照ください。

mackerel.io

MackerelのWebコンソールでの対応については、今しばらくお待ちください。

なお、複数のホストを一括退役するAPIとしては、 /api/v0/hosts/bulk-retire をご利用いただけます。

Terraform Provider Mackerelを利用して、カスタムダッシュボードをIaCで管理できるようになりました

IaCツールのTerraform向けにTerraform Provider Mackerelを以前より提供しておりますが、カスタムダッシュボードもIaCで管理できるようになりました。類似のダッシュボードを複数作る必要があるときも、Terraform経由で管理することで容易に実現できます。

詳細については以下をご覧ください。

registry.terraform.io

mackerel-plugin-accesslogプラグインのレイテンシーメトリックがマイクロ秒時間に対応しました

Webサーバーのアクセスログからメトリックを収集するmackerel-plugin-accesslogにおいて、レイテンシーの出力値を秒単位でなくマイクロ秒単位の精度まで保持してMackerelに送るようになりました(LTSVフォーマット時)。

mackerel-plugin-accesslogの詳細については以下をご覧ください。

mackerel.io

mkrコマンドでホストメトリック一覧を取得できるようになりました

これまでMackerelのあるホストが持つホストメトリック一覧を取得するにはAPIを直接利用する必要がありましたが、mkr v0.48.0にて、-v冗長オプションでこの取得ができるようになりました。

mkr status -v ホストID

例:

 {
    "id": "xxxxxxxx",
 ...
     ],
    "metrics": [
        "cpu.guest.percentage",
        "cpu.idle.percentage",
   ...

APIとしては以下の/api/v0/hosts/<hostId>/metric-namesを利用しています。

mackerel.io

mkrについて詳しくは CLIツール mkr を使う - Mackerel ヘルプ をご覧ください。

【予告】mackerel-plugin-mysqlでサポートするMySQLのバージョンを変更します

これまでmackerel-plugin-mysqlは、MySQL 5.0以降のバージョンを動作対象としていました。このたびサポートバージョンの見直しを行い、以下をサポートするように変更いたします。

  • MySQL 5.7以降
  • MySQL 8.0以降

本変更は、機能開発に注力するための施策です。今後もさらにユーザーの皆さまに新しい価値を届けられるよう努めて参りますので、本変更への対応にご協力をいただけますと幸いです。

変更が適用されるバージョン

mackerel-agent-plugins v0.76.0

サポートバージョンより前のバージョンのMySQLをご利用の方へ

このプラグインはmackerel-agent-pluginsパッケージに含まれていますが、サポートバージョンより前のバージョンのMySQLを維持するためにパッケージを更新することをためらわれてしまうなど、支障が出ることが想定されます。この対応として、従来のmackerel-plugin-mysql v1.0.0を mkr plugin install にてインストールできるよう準備しています。サポートバージョンより前のバージョンのMySQLを利用されている方は、こちらをご利用ください。

mkr plugin install mackerelio/mackerel-plugin-mysql@v1.0.0
  • GitHub より個別バイナリをダウンロードできます。
  • 本方法でダウンロードできるプラグインの利用方法やトラブルシューティングについては、サポートの対象外とさせていただきます。

CircleCIのセキュリティインシデントへの対応について

2023年1月5日、CI/CDサービスの「CircleCI」でセキュリティインシデントが発生し、CircleCIの顧客データの一部が流出しました。セキュリティインシデントの詳細につきましては、CircleCIの公式ニュース記事 (CircleCI セキュリティアラート: CircleCI 内に保存されているシークレットのローテーションをお願いいたします[1月13日更新]) をご参照ください。

弊社では、本インシデントの発生後ただちに調査および認証情報のローテーションを行い、Mackerelを含め弊社のサービスに本インシデント由来の不正なアクセス等は行われておらず安全なことを確認しております。

ただし、MackerelとCircleCIを結び付けてご利用されているお客さまで、MackerelのAPIキーをCircleCIのシークレット情報として格納されている場合は、念のためローテーションいただくことを強くお勧めいたします。