Mackerel Meetup #12 Tokyo を開催しました & 開催レポート!

こんにちは! Mackerelチーム CREの井上(id:a-know)です。こちらのブログではお久しぶりとなります。

さて今回は、昨日・8月2日(木)に開催した Mackerel の公式イベント、Mackerel Meetup #12 Tokyoの開催レポートをお届けします! 公式ミートアップとしては、前回から約半年ぶりの開催となりました。参加できた方も、そうでない方も、ぜひこちらのレポートで会場の雰囲気を味わっていただけたら、と思います!

開催会場はドリコム様のセミナースペース & カフェスペース!

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Mackerel Meetup の第12回会場となる場所をお借りさせていただいたのは、Mackerelのユーザーさまでもある株式会社ドリコム様!

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ミートアップを開催する度に思うのですが、毎回このような素敵な会場をお借りすることができて、本当にありがたい限りです......!

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受付の様子。クリアファイル・扇子など、Mackerelオリジナルのノベルティグッズをたくさん並べて、みなさんをお出迎えです。

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こちらはセッション終了後に懇親会会場となるカフェスペースの一角。積まれているボードゲームの数々に、思わず見惚れるはてな社員もいました。(笑)

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こちらはセッション会場となるセミナースペース。否が応でも、これから始まる内容への期待が高まります。

素敵な会場をご提供くださったドリコムさま、本当にありがとうございました!

1stセッション『200週連続新機能リリースとこれから』

まず最初のセッションは、『200週連続新機能リリースとこれから』と題し、Mackerelのプロダクトマネージャーである松木(id:Songmu)からお話しさせていただきました。

松木自身の Mackerel との馴れ初めから始まり、まずは先日達成した200週連続機能リリースのダイジェストを紹介しました。 その後のユーザーの方からのお話しにもあったのですが、「ああ、あの便利な機能はこの年でのリリースだったのか」「毎週の積み重ねが今のMackerelがあるんだな」といった思いを、私も感じずにはいられませんでした。

その後、Mackerel のプロダクトの一部はOSS(オープンソースソフトウェア)であること、歴代の便利な機能群の一部は実はMackerelユーザーの方々の contribute(GitHubリポジトリへの Pull Request 等)によるものであること、などを紹介することで、「Mackerelはこれまでも・これからも、我々だけでなくユーザーと一緒に作り上げるもの」であることを熱弁。200週連続リリースと今後のアップデートを支えるもののひとつに、Mackerelユーザーのみなさんからのご意見や貢献が不可欠であることをお伝えさせていただきました。

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そして、最も注目度の高かった2018年の開発ロードマップの進捗状況について。既にリリース済み機能である『アラートグループ』をはじめとして、『コンテナ正式サポート』『カスタムダッシュボードv2』『異常検知』といった開発中の機能についても、その開発状況をスクリーンショットも交えつつご紹介しました。いずれも「クリスマスまでにはリリースします!」(松木)として会場の笑いを誘っていましたが、気になる方はぜひ、発表資料をご確認ください!

2ndセッション『機械学習を用いたMackerelの異常検知機能について』

続いてのセッションも、はてな社員からの発表。先の松木からの発表内でも期待値を高められていた Mackerel 待望の新機能、『異常検知』機能についてのその機能の成り立ちやアルゴリズムについてのお話しを、はてなのアプリケーションエンジニアである吉田(id:syou6162)から。

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「そもそも、サーバーの監視で困ること、ってなんでしょうか」という問題提起からお話は始まります。サーバー監視の困りごと、それは、

  • サーバー監視初心者にとっては「どういう状態が異常であるのかがよくわからない」
  • サーバー監視上級者にとっては「知識や経験はあるものの、得てして監視対象範囲が広く、多忙であり、全てを見きれなくなってしまう」

といったことがある、とご紹介。私も普段、毎日のようにいろんなお客さまと会話をしますが、現場の担当者の方にとって上記の2点は本当に悩みのタネであることを実感しています。そして、そんな方々を助けるために『異常検知』機能を作ったよ、と吉田。既にはてな社内での限定リリースを実施しているこの機能を用いて、実際に社内であった事例の紹介を交えつつ、「サービス」「ロール」に当てはめてサーバー群を管理するそのメリットも実感させてくれる発表でした。

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発表の後半は、そのアルゴリズムについての解説でした。私も一番うしろから見ていたのですが、食い入るように発表を聞いているみなさんの様子には、さすがエンジニア!と思わされました。

発表に用いたスライドは以下になります。ぜひご覧ください!

www.slideshare.net

3rdセッション『トレタのインフラ運用を支えるMackerel』

ここからは、Mackerelユーザーの方からの発表になります。まずは、株式会社トレタでインフラエンジニアをされている、山田さんからの発表。

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www.slideshare.net

トレタさま自身のご紹介をしていただいたあとに、トレタでの進んだデプロイ・プロビジョニングフローと、そのフローにどうMackerelを活用しているか、といったところについてお話しいただきました。Ansible / Packer / Terraform など、各種自動化ツールを駆使して日々の業務を極力効率化されている様子がよくわかりました。

そしてその次に、『最近まで知らなかったけれど、使ってみたらとても便利だった機能』として、以下のような機能の活用について、実例も交えつつお話しいただきました。

  • カスタムダッシュボード
  • グラフアノテーション
  • AWSインテグレーション

特に、「これらの機能を活用することで、非エンジニア・営業の方々も同じグラフを見られるようになり、コミュニケーションが取れるようになった」というお話しには、私もとても感動してしまいました。サービス提供者冥利につきる良いエピソードをお聞かせいただきました。トレタの山田さん、本当にありがとうございました!

4thセッション『フルマネージドホスティングの運用監視にMackerelを導入した話』

Mackerel Meetup #12 Tokyo のトリを飾るのは、アイテック阪急阪神株式会社 主事の森本さんからの発表。

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アイテック阪急阪神さまでは、自社基盤を中心としたアーキテクチャで法人向けフルマネージドホスティングサービスを展開されていて、今回はその基盤へのMackerelの導入についてお話しいただきました。

それまでの課題として、以下のような問題を抱えていた、と、森本さん。

  • ユーザーへの障害通知にタイムラグがあった
  • 監視システムが混在していた
  • 監視設定の間違いが度々発生していた
  • 監視サーバーに設計上の問題があった

そして、ある日起きてしまった大規模なネットワーク障害を機に、これらの課題を総合的に解決する手段として Mackerel の導入を決断された、とのことでした。

真に迫る発表内容に、聞いている方のなかにも「聞いているだけでお腹が痛くなる......」とのつぶやきが見受けられるほど。私たちも襟を正しながらも、そんな困難に直面している方の力に Mackerel がなれているということは嬉しくもありました。

また、法人向けフルマネージドホスティングサービスを提供されている方ならではの、工夫していただいている点についてもお話しいただきました。これについてはMackerelチームメンバーも大変興味深く拝見しており、「公式の機能として提供できないか」といった議論も早速生まれています。こうしたところも、「ユーザーと作る」ということの一面なのかなと思っています、ぜひこれを読んでいるみなさんも多くのご意見をお寄せください!

アイテック阪急阪神株式会社の森本さん、貴重なお話しをありがとうございました!

セッションの後は懇親会!

ためになるお話しのあとは、冒頭でもご紹介したカフェスペースでの懇親会!

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本編に引き続き、たいへん多くの方にご参加いただきました!こうしてユーザーの方同士での交流の場としての機会も提供できること、大変うれしく思います。

会の後半には、Mackerel公式アパレルグッズ大放出のじゃんけん大会も!

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おそらくこれまでのミートアップのなかでも一番多くの方にグッズをお渡しできたのではないかと思います!今後もMackerelチームは、新機能だけでなく新グッズもどんどん作っていきますので、お楽しみに!

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本当に素敵な時間を過ごさせていただきました。会場をご提供いただいたドリコムさま、登壇いただいた山田さん、森本さん、そしてご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました!