大規模キャンペーンでのMackerel活用でビジネス上のKPIもダッシュボードで可視化~クレディセゾン~

Mackerel導入事例 クレディセゾン様
株式会社クレディセゾン https://www.saisoncard.co.jp

株式会社クレディセゾン

記事公開日: 2020年6月29日 · 所属はインタビュー当時のものです

永久不滅ポイントのセゾンカード・UCカードなどを展開する株式会社クレディセゾンでは、新設部門「テクノロジーセンター」で自社開発した大規模サービス「セゾンのお月玉」の監視に「Mackerel」を活用しています。サービスの適切な管理運用だけでなく、ビジネス上のKPIも「Mackerel」のダッシュボードで可視化しているそうです。 今回はクレディセゾン テクノロジーセンターの松尾貴司さん(プロダクト担当・1995年入社)と仙波大和さん(サーバー担当エンジニア・2019年入社)に、メールインタビュー形式で「Mackerel」導入の経緯や活用について伺いました。

サービス開発を内製化し、 Mackerelで運用を監視

まずは、おふたりが所属する「テクノロジーセンター」について教えてください。

松尾さん テクノロジーセンターは2019年3月に新設した部門です。優位性や差別化となるサービスのシステムを内製開発し、当社のデジタルトランスフォーメーションを推進することが当部門の役割です。そのために、多方面で活躍するエンジニアを募集し、チームを発足しました。 当社のCTOである小野が、テクノロジーセンターの部門長を兼務しています。

「テクノロジーセンター」最初の仕事が、Mackerel導入のきっかけになった「セゾンのお月玉」だったと伺いました。自社開発されたという「セゾンのお月玉」について教えてください。

松尾さん 「セゾンのお月玉」(以下、「お月玉」)は、セゾンカード・UCカードのスマートフォンアプリ「セゾンPortal」「UC Portal」(以下、セゾン/UC Portalアプリ)を月1回以上起動かつカードショッピング500円(税込)ご利用ごとに抽選券を1日最大3枚プレゼントし、毎月抽選で1万人に1万円をプレゼントするというサービスです。 普通でしたら1万円分のキャッシュバックやポイントをプレゼントするかもしれませんが、お客様にもっと喜んでいただくために1万円を現金書留でお届けしています。 既存のシステムに接続し、お月玉の抽選券枚数を集計するための専用サーバーを自社開発しました。また、お月玉の抽選券獲得枚数や抽選結果をセゾン/UC Portalアプリに表示する機能も自社開発です。 テクノロジーセンター発足前はシステム開発を外注に頼っていましたが、お月玉についてはアジャイルな自社開発手法を取り入れることができ、常にアップデートしています。

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仙波さんは前職でもMackerelをご利用いただいていたと伺っています。今回のMackerel採用の経緯についてお聞かせください。

仙波さん はい、前職では在職期間の途中からサーバー監視にMackerelを導入していました。 今回の新規サービス開発にあたって、初回リリースから多数の利用者が見込まれるサービスで適切な管理運用を行う上で、落ちないサーバー構成と監視項目の設定をスピード感とコスト最適化の両方を満たす目的で「Mackerel」を採用しました。「お月玉」はあくまでもセゾン/UC Portalアプリ、もっと言えばクレディセゾン全体のお問い合わせシステムのサブシステムなので、サービス開発にあたっては「お月玉」サービスにどんなに負荷がかかっても既存のサービスには影響が出ないように設計を行いました。その運用にあたってはチームの管理下にない一部のサーバー監視も必要で、そちらにも Mackerel を導入しています。 たとえ規模の大きいキャンペーンでも、そのキャンペーンのせいで本質的な業務に影響が出てしまってはライフライン企業とは名乗れないですからね。

ビジネスKPIと運用情報をダッシュボードで可視化、ライブ感とユーザーの反応をダイレクトに共有

運用いただいていかがでしょうか。

仙波さん サービス監視にとどまらず、社内のデジタルトランスフォーメーションを促進する上で、社内にエンジニアがいること、そして、エンジニアがどんな指標をもってサービスを運用しているかを可視化し、ビジネス指標とは違った目的をよりわかりやすく伝えるためにも貢献しました。

こうした監視などのサービス導入にあたって、貴社内での規定やスタンスというのはどのようになっているのですか?

仙波さん 当社は事業会社ですので、監視等のサービス選定基準や方針は自分が入社した段階では特段これと言って見当たらず、開発委託先にお任せしている状態でした。これはトラブルシューティングも委託先に任せていたからです。自社サービス開発にあたっては、当然ながら長期運用やサービスの横展開を想定した構成を第一に考えています。

「お月玉」の運用では、ビジネス上のKPIをMackerelのダッシュボード上に可視化しているそうですね。

仙波さん KPIとしてグラフ化するのに必要なデータは、専用の集計サーバーから運用サービスのRead replica や Google Analytics、SNSのAPIなどを利用して取得しています。もちろんこれらにはクレジットカード利用情報などのユーザーのセンシティブな情報は一切含まれておらず、全体としての累計抽選券発行枚数や、キャンペーンページ等の前月比をリアルタイムに反映するようなものになっています。

ダッシュボード

そのような活用をされた経緯や背景について教えてください。

仙波さん もともと自社サービス開発を行うにあたって、サービス運用にまつわる速報性と可視化をこれまでにないレベルで社内に届けたいという考えがありました。Mackerel を導入することで、開発委託先が月に一度の運用レポートを、専門家ではない担当社員に届けるといういままでの体制から、毎分更新される最新の運用情報が、普段慣れ親しんだビジネス指標と一緒に届くことで、自分たちがサービスを届けているというライブ感とユーザーの反応をダイレクトに共有できるという体験をしてもらいたいと考えました。

アカウント数に制限がなく、ビジネスメンバーもダッシュボードに招待できる

今後、クレディセゾン テクノロジーセンターとしてチャレンジしていく領域はどのようなものでしょうか。そこでMackerelはどのように貢献できるでしょうか?

松尾さん 当社がもつ強みをより強化すべく、スマホ・デジタル時代に即したペイメント事業へのリニューアルにチャレンジしていきます。 そういったチャレンジにおいても安定稼働というのはお客様の信頼のベースになるので引き続きサポートをお願いします。また、プロダクト担当やマーケティング担当がMackerelを活用していくことにもトライしていきたいと思います。

最後に、Mackerelというプロダクトに対するご感想とご要望についてお聞かせください。

仙波さん 良い点として利用アカウント数に制限がないところがあります。ダッシュボードに気兼ねなくビジネスサイドのメンバーを招待できるのは良いですね。また、導入が容易で push 型なので経路さえ開ければ多様な構成で利用できるので、一部のアクセス権限のないサーバーについては委託会社に作業してもらっています。 具体的な要望はいくつかありますが、まずユーザーに対するダッシュボードごとの閲覧権限設定機能が欲しいです。これは事業会社特有なのかもしれませんが、委託企業のインフラ担当者にもデータを見てもらいたいとなったときにビジネスKPIのダッシュボードを作っていると入ってもらえないことです。オーガニゼーションを分けるのは運用が大変なので、APIも含めて権限操作が出来るととてもありがたいです。次に、グラフアノテーションの拡張をお願いしたいです。ロールやサービスでは使えますが、ダッシュボードでは使えないのでダッシュボード対応がなされると今後の運用に活かせそうです。

ありがとうございました。